猫と暮らす
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「猫にカリカリ」は主流じゃなくなってきた? 猫のウエットフードのメリットを獣医師が解説
海外ではウエットフードを推奨する傾向にありますし、フードの形状を見直す時期なのかもしれませんね。そこで今回は、猫にウエットフードを与えるメリットを、獣医師の山本宗伸先生に伺いました。
飲水量を無理なく増やせる
猫が1日に必要な水分量の目安が、体重1kgあたり45~50mlなので、体重4kgの猫に240gのウエットフードを与えた場合、食事だけで1日に必要な水分量を摂取できるという計算になります。あまり水を飲まないタイプの猫にとって、大きなメリットだといえるでしょう。
ドライフードと比較すると、栄養成分が野生時代の食事に近い
栄養成分比較
- ネズミ:炭水化物9%/脂肪分37%/タンパク質54%
- ドライフード(一例):炭水化物35%/脂肪分10%/タンパク質34%/他
- ウエットフード(一例):炭水化物13%/脂肪分23%/タンパク質52%/他
満腹感を得やすく肥満予防になる
食欲旺盛な猫の場合、ウエットフードの割合を増やせば、同じカロリーでも満腹感を得られるので、肥満予防につながるでしょう。
嗜好性が高くおやつ代わりに使える
その際、一般食(副食)に区分されているウエットフードを利用してもOKです。ただし、栄養バランスが崩れないよう、1日に必要なエネルギー量の10~20%程度にとどめるようにしてください。
筋肉量を維持しやすい
ウエットフードはドライフードに比べて、低炭水化物で高タンパク質なので、効率よく筋肉量を維持できるでしょう。
適温に温めるとニオイが強まり食欲がわく
猫はモノのニオイをかいでそれを食べ物と認識するため、ウエットフードを温めてニオイを強めてあげると、食欲がわくケースがあります。水分量が多く加熱しやすいウエットフードは、食欲が落ちやすい猫にうってつけといえるでしょう。
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『おいしいだけじゃない!メリットもたくさん!! 愛猫にウエットフード与えていますか?』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※アンケート結果は「ねこのきもち作り隊」278名の回答を集計したものです(2023年6月実施)。
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