猫と暮らす
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肉球はかわいいだけじゃなくて猫の健康状態が表れていた 肉球の健康チェックを獣医師に聞いた
猫の肉球は、皮膚の色に血液や体液の色が透けて見えているものなので、健康状態があらわれやすいとされています。猫の肉球の色がいつもと違うときは、病気の可能性もあるので注意が必要でしょう。
今回は、猫の肉球の色からわかる健康チェックのポイントについて、獣医師の鵜飼佳実先生にお話を伺いました。
今回は、猫の肉球の色からわかる健康チェックのポイントについて、獣医師の鵜飼佳実先生にお話を伺いました。
ふだんより紫や青紫色のときは?
ふだんよりも肉球の色が紫がかっている場合は、何らかの原因で肉球の血管が破れて、内出血しているおそれがあります。
また、血栓ができやすくなる肥大型心筋症の猫は、後ろ足へ向かう細い血管で詰まる、大動脈血栓塞栓症(だいどうみゃくけっせんそくせんしょう)の疑いも考えられるでしょう。この場合、詰まった先に血が巡らなくなるため、肉球の色が変わってしまうことがあります。
また、血栓ができやすくなる肥大型心筋症の猫は、後ろ足へ向かう細い血管で詰まる、大動脈血栓塞栓症(だいどうみゃくけっせんそくせんしょう)の疑いも考えられるでしょう。この場合、詰まった先に血が巡らなくなるため、肉球の色が変わってしまうことがあります。
ふだんより白や薄い色のときは?
ふだんよりも肉球の色が薄かったり、白っぽかったりするときは、貧血を起こしているかもしれません。貧血の場合は、肉球だけでなく、歯茎や舌も白っぽくなるので注意してください。
そのほか、気温の低さによって足先が冷え、末梢血管が収縮することで、肉球がいつもより白っぽくなることもあります。
そのほか、気温の低さによって足先が冷え、末梢血管が収縮することで、肉球がいつもより白っぽくなることもあります。
肉球がふだんよりやや赤色のときは?
肉球の色がいつもよいやや赤っぽい場合は、外傷や皮膚炎によって肉球の一部がただれたり、腫れたりしているおそれがあります。
ストーブなどに触れてやけどを起こしている、あるいは、皮膚炎によって傷ついた肉球をなめ続け、なめこわしてしまうこともあるでしょう。
ストーブなどに触れてやけどを起こしている、あるいは、皮膚炎によって傷ついた肉球をなめ続け、なめこわしてしまうこともあるでしょう。
肉球の色がふだんよりくすんでいるときは?
肉球の色がいつもよりくすんでいたり、カサカサしていたりするときは、形質細胞性足皮膚炎の可能性があります。自己判断で保湿クリームなどを塗ってしまうと、猫が気にしてなめて外傷性皮膚炎になる危険があるのでやめましょう。
猫の肉球の色をチェックすると、健康状態を確認できます。肉球の色の変化に気付いたら、動物病院を受診しましょう。
お話を伺った先生/鵜飼佳実先生(聖母坂どうぶつ病院 獣医師)
参考/「ねこのきもち」2022年2月号『じつは性格までわかっちゃう? 可愛いだけじゃない ねこの肉球、色いろいろ』
文/岩井円佳
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2022年2月号『じつは性格までわかっちゃう? 可愛いだけじゃない ねこの肉球、色いろいろ』
文/岩井円佳
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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