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ストレスや不安が原因かもしれない猫の行動は ストレスが原因で発症する病気も

猫の気になる行動のなかには、ストレスや不安などが原因となっているケースがあるので、十分注意が必要です。そこで今回は、ストレスや不安などが原因で起こる「猫の心配な行動」を3つピックアップし、獣医師の山本宗伸先生に解説していただきました。

無意味な行動を繰り返し行う「常同行動」

不安げな猫
rai/gettyimages
動物が無意味な行動を反復、長時間行うことを常同行動といいます。これは「こうしていないと落ち着かない」と感じ、不安やストレスを軽減させるための行動と考えられています。

猫の場合、おなかなどの特定の部分を過剰になめ続ける、同じ場所をグルグルと回る、後述するウールサッキングをするなどのケースが多いでしょう。

布団などを食べてしまう「ウールサッキング」

現代の電気ヒーターの近くのチェック柄の下で愛らしい猫屋内
Liudmila Chernetska/gettyimages
猫が布団などを好んで食べてしまうことを、ウールサッキング(ウール吸い)といいます。ウール素材に限らず、綿や麻などの素材を食べる猫もいるでしょう。

飲み込んだ異物は、ウンチと一緒に排泄できれば、体への影響は少なくてすみますが、腸などに詰まれば手術が必要になるケースも。原因は、早期離乳や遺伝的要因が関係していると考えられています。

愛着を感じている人と離れたときに問題行動を起こす「分離不安症」

グルーミング猫
rai/gettyimages
猫が愛着を感じている人と離れているときに生じる、苦痛を伴ったストレス反応を分離不安症といいます。

過剰に鳴き続ける、粗相(そそう)をする、過剰な毛づくろいで脱毛するなどの問題が生じると、分離不安症が疑われるので、獣医師へ相談するようにしてください。
なお、猫はストレスが原因のひとつとなり、特発性膀胱炎(とくはつせいぼうこうえん)などの病気を発症することがあると考えられています。愛猫の心身の健康のためにも、ストレスや不安のない生活環境をつくってあげられるとよいですね。
お話を伺った先生/山本宗伸先生(猫専門病院 Tokyo Cat Specialists 院長)
参考/「ねこのきもち」2024年3月号『読者が気になる言葉を集めました。猫知識が深まる にゃん用語集』
文/長谷部サチ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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