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猫の膀胱炎と尿石症の違いは?「オシッコの病気」について正しく理解しよう

猫の病気に関する専門用語を知っておくことで、受診の際に理解度が高まるなど、役に立つケースもあるでしょう。そこで今回は、猫のオシッコの病気にまつわる専門用語を3つピックアップし、獣医師の山本宗伸先生に解説していただきました。

猫のオシッコの病気にまつわる専門用語(1)特発性膀胱炎

こちらをみつめる猫
Ksenia Valyavina/gettyimages
膀胱炎とは、さまざまな理由で膀胱に炎症が起こっている状態のこと。頻尿によって何度もトイレに行くほか、血尿などの症状が見られるでしょう。

膀胱炎のなかでもとくに猫に多いのが、尿検査で結晶や結石、細菌感染などの異常が見られない「特発性膀胱炎」です。長く原因不明とされていましたが、ストレスが原因の一部と考えられるようになりました。

猫のオシッコの病気にまつわる専門用語(2)ストルバイト/シュウ酸カルシウム

毛布に包まれる猫
Alikaj2582/gettyimages
ストルバイトおよびシュウ酸カルシウムは、猫がかかりやすい病気のひとつ「尿石症」の原因として多い結石の種類です。

ストルトバイト結石は、療法食で溶かすことができますが、シュウ酸カルシウム結石は、療法食で溶かすことができません。どちらの結石も、症状や大きさにより摘出手術が必要になることもあります。

猫のオシッコの病気にまつわる専門用語(3)尿石症

寝ている猫
infinityyy/gettyimages
先述した「尿石症」とは、オシッコの濃度が高まるなどの理由から、尿中の成分が結晶化し、腎臓から尿道につながる尿路に結石ができる病気の総称です。結石ができる部位によって病名が異なり、「腎臓結石」「尿管結石」「膀胱結石」「尿道結石」があります。

主な症状は、キラキラと輝いたオシッコや、血混じりのオシッコが出るといったオシッコの異変のほか、トイレに長くいる、陰部をしきりになめるといった行動に異変が見られることも。
膀胱炎や尿石症に気づくためには、日頃から猫の様子をよく見ておくことが大切です。トイレまわりなどで異変を感じたら、獣医師に相談してみましょう。
お話を伺った先生/山本宗伸先生(猫専門病院 Tokyo Cat Specialists 院長)
参考/「ねこのきもち」2024年3月号『読者が気になる言葉を集めました。猫知識が深まる にゃん用語集』
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫が「尿石症」と診断されたらどうすべき? 獣医師が解説します!』
文/山村晴美
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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