猫好きのなかで、とくにおしりが好き! という飼い主さんは少なくないでしょう。ぷりぷりとした見た目がかわいですが、じつはその役割は意外と奥深いのです。今回は、おしりにまつわる雑学について、猫写真家であり、研究家の石原さくらさんに教えていただきました。
猫のおしりは、おしりじゃない!?
猫のおしりだと思われている部位は、位置的におしりと呼ばれていますが、実は腰の一部。座るためにやわらかくなっている人のおしりとは、根本的に違う部位となります。
おしりのニオイは「名刺」代わり
猫の肛門の横には「肛門腺」の開口部位があり、ニオイを発しています。このニオイからは、年齢や性別、健康状態などの情報がわかるため、相手の情報を得たいときにくんくんとしているのです。
肛門を隠しているときは、妄想の狩り中
肛門腺のニオイによって、自分の情報がわかると先述しましたが、狩りをするときに獲物に自分の存在がバレると不都合です。そのため、外を眺めて狩り気分のときは、ニオイがもれないようにしっぽを床につけて、肛門を塞ぐ猫もいます。
おしりトントンが好きなのは刺激を感じるから
しっぽのつけ根あたりには、生殖器につながる神経があり、手で軽くたたくと「いい刺激」をかんじるため、気持ちよさそうにおしりを上げる猫もいるようです。
ただし、強くたたき過ぎないように気をつけましょう。
おしりをなめるのは年長猫の役目
仲よしの猫は、毛づくろいをし合う「アログルーミング」を行いますが、なかには相手の肛門をなめる猫も。
元々肛門をなめるしぐさは、母猫が子猫の排泄を促すためにする行動のため、年長の猫がすることが多いようです。
猫のおしりにまつわる雑学を紹介しました。愛猫のおしりも観察していると新たな発見があるかもしれません。ぜひ観察してみてくださいね。
お話を伺った先生/石原さくらさん(猫写真家 猫研究家)
参考/「ねこのきもち」24年4月号『ぷりぷりな動き・フォルム・しぐさが意味するものとは!? みんな大好き猫のおしり』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。