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緊急事態? 様子見でOK? 猫が“異物を吐いたとき”の対処マニュアル

猫がおう吐したときに異物が混じっているのなら、それは猫が口にしてはいけない何かを食べてしまった証拠です。緊急性が低いケースもありますが、誤食してしまったものによっては命に関わることもあります。

そこで今回は、猫が異物を吐いたときの対処方法を、獣医師の田草川佳実先生に伺いました。

異物を吐いたものの「元気で食欲もある」場合

首をかしげる猫
Photography by Adri/gettyimages
愛猫が異物を吐いたあと、元気で食欲もある場合は、緊急性のある誤食ではなかったのかもしれません。しかし素人判断では危険なので、まずはかかりつけの動物病院に連絡をして、相談をしてください。
自宅で様子を見ても大丈夫なケースもありますが、不安な場合は受診するのがベストです。

誤食の現場を目撃した場合、体をさするなどして無理に吐かせようとしてしまいがちですが、これは絶対にNG。飲み込んだ異物によっては、吐くことで食道を傷つけるおそれがあります。

こんな状態ならすぐに動物病院へ!

動物病院で診察を受ける猫
shironosov/gettyimages
愛猫が誤食したあと、以下の項目に1つでも当てはまる場合は、速やかに動物病院へ行ってください。

・苦しそうにしている
・何度も吐く、頻繁に吐くしぐさをする
・じっと丸まっている
・おなかを触ると痛がる、怒る
・体が震えている
・薬剤やとがったものを食べたかもしれない

上記の様子が見られた場合は、誤食したものが消化器に刺さったり詰まったりしているおそれがあります。また、異物の成分によっては中毒を起こす危険性もあるので、すぐに受診を。

誤食で動物病院を受診する際は、おう吐物や誤食したものの残骸を持参すると、適切な治療につながります。持参が難しい場合は、写真でもOKです。

愛猫が誤食しないように片付けの徹底を

おもちゃをかかえる猫
Wirestock/gettyimages
誤食する瞬間を目撃できないと、おう吐物に混じった異物を見て初めて誤食に気付くこともあります。
とくに子猫や若い猫は、遊んでいるうちにおもちゃを食いちぎって飲み込んでしまうことも多いため、おもちゃや猫の口に入る小さなものは、毎日しっかりと片付けましょう。
誤食するものによっては、取り返しのつかないことになる場合もあります。愛猫を守るために、誤食対策は万全にしたうえで、いざというときにはすぐに動物病院に行けるよう、日頃から準備をしておきましょう。
お話を伺った先生/田草川佳実先生(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2024年7月号『何を? どうして? 対策は? 見極め方付きで 猫の「吐く」が、わかる!』
文/東里奈
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
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