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トイレは愛猫がアクセスしやすい場所に 見直したい猫のトイレ環境

猫にとって快適な排せつは、健康を維持するうえでとても大切です。
そこで今回は、猫にとって快適なトイレ環境の作り方を、獣医師の瀬戸口公代先生に伺いました。また、猫トイレに関する読者さまの体験談も合わせてご紹介します。

愛猫のトイレの環境を整えてあげよう

トイレに入る猫
参考・写真/「ねこのきもち」2024年8月号『猫の“したくなる”をとことん考えた パーフェクト猫トイレのつくり方』
猫を飼育するうえで大切なのは、猫目線でストレスなく排せつができるトイレ環境を用意することです。
外で暮らす猫は好きな場所を選んで排せつすることができますが、室内で暮らす猫は飼い主さんが用意した場所に排せつをするため、猫が排せつしたくなる環境を与えてあげることが重要です。

トイレ砂の量は?

きれいなトイレ砂と猫
参考・写真/「ねこのきもち」2024年8月号『猫の“したくなる”をとことん考えた パーフェクト猫トイレのつくり
警戒心が強い猫は、排せつ後には排せつ物に砂をかけて隠したい欲求があります。その欲求を満たすためにも、トイレ砂はたっぷりと入れてあげるのがおすすめです。
ただ、あまりトイレ砂を入れすぎると汚れに気付きにくくなるため、トイレの底から3~5cm程度を目安にするといいでしょう。
※トイレ砂の推奨量はメーカーによって異なる場合があるので、各取扱説明書に従ってください。

飼い主さんの猫トイレ体験談「たっぷりのトイレ砂」

新潟県のTさんは、愛猫が布団に粗相を繰り返すようになったため、トイレのたびに多めにトイレ砂を取り除いてたっぷり追加するようにしたところ、トイレ以外での粗相がなくなったそうです。

猫の粗相は、トイレ環境への不満が原因である場合があります。Tさんの場合は、汚れたトイレ砂をしっかりと取り除くことでニオイが減って清潔になり、猫にとって理想的な環境になったのでしょう。

トイレの設置環境は?

トイレ周りの環境と猫
参考・写真/「ねこのきもち」2024年8月号『猫の“したくなる”をとことん考えた パーフェクト猫トイレのつくり
猫トイレは、愛猫がよくいる場所からすぐに行ける位置に置くのがベストです。いつもいる場所とトイレの場所が遠いと、トイレに行くのがおっくうになって排せつの回数が減るおそれがあります。

またトイレの周りにものがあると、猫がトイレに入るときの障害に。猫がトイレに入る動線を確保するためにも、トイレ周りには物を置かないように気を付けましょう。

飼い主さんの猫トイレ体験談「愛猫がよくいる場所に」

東京都にある3階建てのお宅にお住いのMさんは、愛猫がすぐにトイレに行けるよう、リビング、玄関近く、サンルームと、家のあちこちに猫トイレを設置しているそうです。

愛猫が行きやすい場所に猫トイレが複数あることは、猫にとってとても充実したトイレ環境だといえます。とくに、シニア期になるとトイレに行くのがおっくうになるケースが多いため、愛猫が高齢の場合はこういった配慮がとても大切です。

トイレの個数は?

2匹の猫と3つの猫トイレ
参考・写真/「ねこのきもち」2024年8月号『猫の“したくなる”をとことん考えた パーフェクト猫トイレのつくり
猫は、トイレがきれいな状態でないと排せつを我慢してしまうことがあります。排せつ後にすぐ掃除できなかったり、複数飼育でほかの猫にトイレを使われてしまったりすることがあるため、トイレの数は猫の数+1台がマスト。愛猫の好みに合わせて、+1台以上でもOKです。

飼い主さんの猫トイレ体験談「2匹の猫のために4つ設置」

猫を2匹飼育している千葉県のCさんは、愛猫それぞれの好みにあわせて、計4台のトイレを設置しています。そのおかげか、2匹ともトイレを我慢する様子もなく、お気に入りのトイレでリラックスして排せつをしているそうです。

飼い主さんが猫それぞれの好みを把握しているのは、とてもすばらしいことです。猫が気に入るトイレを見つけられると、我慢やストレスを減らせるうえに病気の予防にもつながります。
愛猫の健康を維持するためにも、快適なトイレ環境を用意できるよう配慮してあげましょう。
お話を伺った先生/瀬戸口公代先生(獣医師 ちさ犬猫病院院長)
参考・写真/「ねこのきもち」2024年8月号『猫の“したくなる”をとことん考えた パーフェクト猫トイレのつくり方』
文/東里奈
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