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子猫の下痢の原因や対処法は?症状別の疑問に獣医師が回答します!

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子猫の下痢は、フードやミルクが原因であれば、それを変えることによって改善することがありますが、感染症や寄生虫などの病気が隠れていることもしばしば。今回は、子猫の下痢の症状や考えられる原因、そして対処法や症状別の疑問について解説します。

子猫の下痢ってどんな状態?

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猫のウンチについて

猫のウンチには、健康状態を知るためのヒントが隠されています。一般的に良いウンチとは、水分を充分含んだツヤのある「バナナ状」のものだとされています。目安としては、砂が周りにしっかり付着するくらいの固さです。

一方で下痢のウンチは、割り箸でつまめないくらいゆるい「ベトベト状」のもの、多少固まりはしても形が崩れてしまう「泥状」のもの、ほとんど液体の状態でトイレから持ち上げられない「水状」のものに分類され、水分が多くゆるい状態です。

子猫のウンチは?

子猫の場合は月齢によって口にするものが変わっていくため、ウンチの形状もそれに伴って変化していきます。ミルクや離乳食を与えている時期は、水分を含んだ柔らかいウンチが出るため、下痢との区別がつきにくいかもしれません。しかし、明らかに水のような状態のウンチが出ているようなら、下痢である可能性が高いと考えられます。

また、ドライフードを食べ始める時期の子猫のウンチは、水分をなるべく排出しないようにするため水分が少なく、固めでコロコロとした短いウンチをします。

子猫の下痢の原因は?

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授乳期の子猫の場合

ミルクを飲んでいる場合は、ミルクが冷たすぎたり、濃かったりすると下痢の原因となることがあります。下痢の回数が数回で子猫が元気な場合は問題がないことも多いため、ミルクを与えずに半日くらい様子を見てみるのもよいでしょう。

また、猫は乳糖を消化しきれずに下痢を起こしてしまうことがあります。乳糖が含まれる人用の牛乳はNGです。必ず子猫用のミルクを与えるようにしましょう。

寄生虫症にかかっている

子猫の下痢で多く見られるのが、回虫やコクシジウムなどの寄生虫が腸内に寄生しているケースです。母乳や母猫のウンチから感染するため、生後数か月までの子猫に多くみられます。下痢の症状のほかにも、痩せてしまったり血便が出たりします。

胃腸炎などの感染症を起こしている

ウイルスや細菌による感染症にかかると、消化不良を起こして下痢の原因となる場合があります。特に、猫汎白血球減少症は重篤な感染症で、激しい下痢や嘔吐、発熱などの症状を起こし、最悪の場合死に至ることもあります。感染症のほとんどはワクチンの接種で予防できるため、出来る限り予防してあげられると安心ですね。

異物を飲み込んでしまった

子猫は、食べていいものとそうでないものの区別がつかないため、異物を食べてしまって下痢をしてしまうこともあります。誤食しやすいものの中には命に関わるものもありますので、子猫が誤って食べないように気をつけてあげる必要があります。

ストレスによるもの

環境の変化などによる精神的なストレスも、子猫のウンチが緩くなったり、便秘になったりする要因になります。愛猫にストレスがかからないように、日頃の生活から気をつけてあげましょう。

子猫の下痢の対処法

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水分をしっかりとる

下痢をしている最中は、普通の状態よりも水分が多く必要になります。下痢を恐れて水分を与えないのは逆効果となり、脱水症状になる恐れがあります。子猫が下痢をしているときは、意識して水分を多く与えるようにしてください。

フードやミルクを見直す

離乳食からドライフードに急に切り替えると下痢をするかもしれませんので、1週間くらいかけて少しずつ切り替えましょう。それでも下痢をするときはドライフードが体質に適していない可能性もあります。ドライフードを消化のよいウェットフードに変えてみると、改善することもあります。離乳食直後であれば、一度ミルクに戻してみるのもいいかもしれません。

また、1回の食事やミルクの量を減らして、回数を増やしてこまめにあげる方法もあります。これによって消化器官への負担を軽くすることができます。

整腸剤を飲ませる

整腸剤として代表的なビオフェルミンには、薬局で購入可能な「ビオフェルミンS」と、病院で処方される「ビオフェルミンR」の2種類があり、どちらも整腸効果が期待できます。 ただし、猫の下痢で受診した際には抗生剤が処方されることがあり、ビオフェルミンS錠の乳酸菌は抗生剤によって死滅してしまうため、一緒に飲むと整腸効果が期待できません。

しかしビオフェルミンRに含まれる乳酸菌は、多くの抗生剤に対して耐性があります。そのため、動物病院で処方された薬を確認してから飲ませた方がよいでしょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A(ビオフェルミンを飲ませる)」

子猫の下痢について、症状別Q&A

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Q. ずっと下痢をしています。このまま様子を見ていても大丈夫でしょうか。

A. 子猫は消化機能が未熟なので、成猫なら問題ないことでも敏感に反応してしまい、お腹を下すことがあります。また、下痢をきっかけに食欲がなくなったり、脱水症状を起こしたりすることも。下痢が続いている場合は感染症や寄生虫が原因の場合もあるため、早めに動物病院の診察を受けたほうがいいでしょう。

Q. 水様性の下痢をしているようです。様子を見ていても大丈夫ですか。

A. 愛猫の様子が元気でも、水様性の便が2〜3日続くようであれば水分が排出されてしまうため、脱水症状になる恐れがあります。特に子猫は体力がないため、早めに対処したほうがよいでしょう。 また、下痢の原因もさまざまですので、動物病院を受診する際は便を持参するとベストです。

Q. 5日前にペットショップで猫を購入。数日間軟便ですが大丈夫でしょうか。

A. 猫を迎えてから初めの1週間は、環境の変化によるストレスで最も体調を崩しやすい時期です。子猫が下痢をすると脱水症状になりやすく命にかかわることもあるため、早めに動物病院に連れていきましょう。また、下痢をしている旨をペットショップに連絡しましょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A(下痢をする)」

子猫はまだ体力がないため、成猫ではなんでもない病気でも、悪化してしまうことがあります。たとえ元気な様子であっても2〜3日下痢が続くようであれば、動物病院を受診したほうが安心です。

参考/『ねこのきもち』16年1月号「長生きにつながるウンチを目指そう」(監修:若山正之先生)
    『ねこのきもち』WEB MAGAZINE「獣医師が答えるQ&A」
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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