愛猫用のハンモックを探している飼い主さんは必見!今回は、猫ハンモックのタイプや素材、猫が好むポイントを解説。猫の専門家おすすめのハンモックや、乗ってくれないときの対処法、猫ハンモックを手作りする方法、SNSに投稿された手作り猫ハンモックもあわせてご紹介します。
※商品を使用した感想や使い方は、ご紹介した個人のものです。
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猫はどんなハンモックを気に入るの?
猫はハンモックのどんなところを好むのでしょうか。愛猫に気に入ってもらえるハンモックを選ぶために、まずは猫に人気のハンモックの特徴を知っておきましょう。
体を包み込む感覚
小さい段ボールに猫が体を押し込んでいる姿は、飼い主さんならよく見る光景ですよね。猫は野生時代に狭い穴ぐらで暮らしてきた歴史をもつため、どこかに体が密着している状態を好みます。そのため、体を包み込むようにフィットするハンモックは、猫にとって居心地よく感じるようです。
高い場所は猫にとって安心な場所
外敵に襲われる危険があった野生時代には、周囲を見渡すことができ、いち早く危険を察知できる高い場所は猫にとって安心できる場所でした。人と暮らすようになった現代の猫にもその習性は残っているため、高い場所から外を見渡すことのできるハンモックを好む猫が多いようです。
また、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまります。寒さが苦手な猫は、ひんやりした床より高い場所へ移動して暖を取ろうとするため、床に触れないハンモックは暖かく居心地がよいのでしょう。
猫がハンモックに乗ってくれないときは
高い場所が好きな反面、猫は不安定な場所を好みません。ハンモックに猫が乗ってくれない場合は、まず設置が不安定になっていないか確かめ、ぐらぐらしないようしっかり固定しましょう。また成猫やシニア猫の場合、ハンモックの種類によっては、警戒して乗らない猫も。そのため、愛猫にハンモックを使ってほしい場合は、できるだけ子猫のうちから慣れさせることをおすすめします。
猫のタイプ別!おすすめのハンモック
ハンモックを選ぶ際は、サイズや耐荷重をきちんと確認し、安全に使用できるものを選びましょう。多頭飼いの場合は、複数の猫が1つのハンモックに集中することも想定する必要があります。また、先述したように猫は不安定な場所を好まないため、購入の際は安定性があるかもチェックしておきましょう。
警戒心が強い猫には「自立式」
猫は新しいアイテムが設置されると、慎重に確認作業をします。特に警戒心の強い猫は、確認時間が長くなる傾向に。そういった猫には、自立式の猫ハンモックがおすすめです。確認がしやすく、危険を感じたらすぐに離れられるので、より早く慣れてくれるでしょう。
外を眺めるのが好きな猫には「窓に取り付けるタイプ」
外を眺めるのが好きな猫におすすめなのが、窓用ハンモックです。吸盤で取り付けるタイプなので、掃除のときも取り外しやすく、移動も簡単。窓に取り付けるだけでなく、吸盤が付くところならドアや壁にも設置できるので、狭いお部屋でもハンモックを楽しめます。
はじめてハンモックを使うなら「ワイヤータイプ」
ワイヤーで引っかけるタイプなら、ダイニングチェアの後ろや階段の手すり、ドアなど、いろいろなところに設置が可能です。ワイヤーがしっかり入っているものなら安定感もあります。ケージ(ゲージ)にも取り付けられる便利なハンモックです。
お留守番する猫に「ケージ(ゲージ)に取り付けるタイプ」
フックやナスカンを使ってケージ(ゲージ)内に取り付けられるハンモックです。お留守番などでケージ(ゲージ)へ入ってもらうときに、中でくつろげる寝床としてもおすすめ。
猫ハンモックの素材別おすすめポイント
猫ハンモックには、さまざまな素材のものがあります。代表的な素材とそれぞれの特徴をチェックしてみましょう。
猫ハンモックの素材の特徴素材 | 特徴 |
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ポリエステル | |
フリース | - 保温性が高く暖かい
- やわらかくて肌触りがいい
- 速乾性がありすぐ乾く
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メッシュ | - 通気性に優れ、暑い季節にピッタリ
- 伸縮性とやわらかさもあり、猫を優しく包んでくれる素材
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天然素材(リネン・綿混) | - 通気性や吸水性に優れた素材
- デリケートな皮膚のケアやシニアにおすすめ
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専門家が試してみたい!おすすめの猫ハンモック3選
ペット用品売り場ではたくさんの猫ハンモックが販売されているので、どれを選んだらよいか迷ってしまう、という飼い主さんも多いのではないでしょうか。そこで、ペットライフコンサルタントの薬師寺康子さんに「試してみたい!」と思うハンモックを選んでいただきました。
窓に取り付けられる丈夫な吸盤タイプ
猫のための窓際の特等席!
こちらは、吸盤で直接窓に取り付けるタイプの猫ハンモック。ある程度高さがあって外の景色を見渡すことができ、寝心地もよさそうな素材なので、猫にはたまらないかもしれません。
ふわふわ素材の自立式タイプ
抜群の包まれ感に猫もうっとり♡
こちらは、ベッド型のハンモック。ふわふわ素材のカバーが気持ちよさそうですね。猫が乗るとハンモックがほどよくたわむところが、猫にとっては包まれ感があってよいのでしょう。
ケージ(ゲージ)取り付けタイプ
子猫や遊び好きの猫に!
こちらはケージ(ゲージ)用のハンモック。ブラブラ揺れるので、猫によっては好みが分かれるかもしれませんが、無邪気な子猫や遊び好きの猫は喜びそうですね。
猫ハンモックを手作りしてみよう
猫のハンモックは、市販のほかに手作りすることも可能です。どのような素材を用いれば作れるのか、具体的にみていきましょう。
紙管を使ったハンモック
紙管を使えば、しっかりとしたハンモックが作れます。ジョイントパーツを使って紙管ラックを作り、そこへハンモックを付けるだけ!簡単で温かみのある猫ハンモックのできあがりです。
ケージ(ゲージ)などに取り付けるハンモック
厚めの生地をハンモック部分に使い、それを支えるひもを四隅に取り付けるだけで完成です。ひも部分にフックを付けておけば、取り外しが簡単に!季節に合わせて生地を変えてもいいですね♪
フラワースタンドを使ったハンモック
フラワースタンドに布を張るだけで、猫ハンモックに大変身。扇風機カバーを結束バンドで留めても作れそうですね。実際に手作りする際は、フラワースタンドの安定性に十分注意し、破れないよう愛猫の体重に見合った補強をしてください。
スリングやバッグだってハンモックに
特別なハンモックがなくても、猫たちは上手に居心地のいい場所を探し当てます。その場所はふだん使っている買い物バッグや、ちょっと掛けておいたスリングなど。愛猫から目を離すと、いつの間にかハンモック代わりとなっていることもあるでしょう。ただし、そういった場所は、自分で入れても出られないことがあるので、気を付けてあげてくださいね。
100均の材料でハンモック作り
100均にある素材でも、簡単に手作りすることが可能です。
例えば、クラフトラックの「組み立て用のパイプ」と、「連結用のパーツ」を用意し、それらを箱型に組んで布を取り付けてあげれば、あっという間にハンモックができあがります。
くわしくは以下の記事も参考にしてみてくださいね。
Instagramでも話題!手作り猫ハンモック
ここからは、Instagramに投稿された、飼い主さんたちの手作りハンモックをみてみましょう。
100均のフラワースタンドを使ったハンモック
最初は@popo_biyoriさんが作ったハンモック。100均のフラワースタンド8号を使用して作製したそうで、愛猫のピイヤちゃんも居心地がよさそうです♡
布とベルトでケージに引っかけるハンモック
@calico_sisters_asari_shijimiさんが作ったのは、布をミシンで縫い上げたハンモック。四隅にハンモックを取り付けるためのベルトがあり、しっかりと固定できる点がいいですね。あさりちゃんとしじみちゃんもお気に入りのようです♡
100均のマットとワイヤーで作ったハンモック
キジトラ猫のアビーちゃんが寝ているのは、@naolovelycatさんが作ったハンモック。100均のマットと100均のカーテンワイヤーを使用して作製したのだとか。
100均素材で置き型のハンモック
@mogu6898さんが100均素材で作った置き型のハンモックの上で、すやすやと熟睡しているのはアメリカンショートヘアのもぐちゃん。寝心地のよさがうかがえますね。
バッグのリメイクでハンモック
最後にご紹介するのは、@catcraftaliceさんのアイデアが光るハンモック。なんと持ち手が壊れてしまったバッグをリメイクして作ったのだとか。キャンディちゃんも満足そうですね。
快適な猫ハンモック生活を
猫ハンモックは常に使うものなので、季節によってマットが取り替えられ、洗濯ができるものを選ぶといいかもしれませんね。ときどき点検をして、安全に配慮しながら使用しましょう。
監修/ねこのきもち相談室獣医師
お話を伺った人/薬師寺康子さん(ペットライフコンサルタント)
掲載協力/Instagram(
@popo_biyori、
@calico_sisters_asari_shijimi、
@naolovelycat、
@mogu6898、
@catcraftalice)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
文/田山郁
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。