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【獣医師が解説】猫にコーヒーはNG!起こる中毒症状と対処方法とは

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人には嗜好品のコーヒーですが、猫には毒になる危険な飲み物です。今回は、コーヒーが危険な理由と致死量、誤飲した際の症状と対処の仕方、さらに、コーヒー以外の危険な食べ物・飲み物と、誤飲・誤食を起こさないために注意すべきことについて解説します!

猫にコーヒーはNG!その理由と致命傷となるカフェイン量とは

毛づくろい中の猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

人はコーヒーを飲むと眠気が覚めたり、リラックスできたりしませんか?これは、コーヒーに含まれているカフェインが、覚醒作用や中枢神経を興奮させる作用を持っているためです。しかし、このカフェインは猫にとっては毒で、摂取すると中枢神経を刺激し、心臓や神経系に異常をきたす恐れがあります。
最悪命を落とす危険性もあるので、カフェインが含まれている物は猫に与えないよう注意してください。

カフェインが含まれている飲み物と含有量の違い

コーヒー以外にもカフェインを含む飲み物は多岐に渡ります。実際にどれだけのカフェインがどの飲み物に含まれているのか、身近な飲み物100mlあたりのカフェイン含有量を見ていきましょう。

・緑茶(玉露など)…約160mg
・エスプレッソコーヒー…約80~200mg
・ドリップコーヒー…約40~80mg
・インスタントコーヒー…約40~100mg
・栄養ドリンク…約50mg
・ココア…約45mg
・紅茶・抹茶…約30mg
・コーラ…約10mg

カフェイン含有量は、抽出する濃さや茶葉の量によって変わってくるため、上記の数値はあくまでも目安として頭に入れておきましょう。また、コーヒーゼリーなどの加工品や、コーヒー豆や茶葉など飲み物の形状をしていないものも、カフェイン量を多めに含んでいますので注意してください。

猫の命を脅かすカフェインの致死量

では、どれだけのコーヒーを摂取してしまうと、中毒症状が起きてしまうのでしょうか?猫の場合、体重1kgあたり100~200mgを摂取すると致死量だと言われています。例えば、愛猫が5kgだとすると、750mg以上のカフェインを摂取するのは危険ということになります。

ただし、この量はあくまでも一例で、少しカフェインを摂取しただけでも中毒症状を引き起こす猫がいるなど、個体差が大きくあります。また、子猫と成猫では症状が重症化するスピードも異なるため、少し摂取しただけだから大丈夫と思わず、すぐに動物病院に連絡することが大切です。

猫がコーヒーを摂取した際に起こる中毒症状と応急処置・対処の仕方

だらけている猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫がコーヒーを摂取してしまった場合、ごく微量であれば症状が出ないこともありますが、たいてい1時間後、または遅くても2時間以内に、以下のような中毒症状が出始めます。

【主な中毒症状】
・興奮状態になったり呼吸が荒くなったりするなど、落ち着きがなくなる
・ふらついてきちんと歩けなくなる
・下痢や嘔吐をする
・失禁などの粗相をする
・呼吸困難になる
・体が痙攣(けいれん)している

上記の症状が出たら、すぐに動物病院に連れて行くなどの何かしらの対処を行ってください。

コーヒー摂取後すぐに行うべき応急処置

猫がコーヒーを摂取してしまったら、すぐに口から吐かせるか、動物病院に連れて行くかのどちらかの対応を迅速に行う必要があります。

摂取してから1時間以内であれば、オキシドール(過酸化水素)を使って胃の内容物を吐き出させることができます。ただし、慣れていない人は無理に吐かせる方法を試さず、すぐに動物病院に連れて行くことをおすすめします。

コーヒー摂取から時間が経ってしまった場合の対処法

コーヒー摂取から時間が経ってしまい、猫に何らかの症状が出ている場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。その際、飲んでいたコーヒーや食べていたものを持参しましょう。猫が何を摂取してのかが分かれば、獣医師さんもスムーズに処置がしやすくなります。

また、誤飲・誤食の瞬間を見ていないため、猫が何を摂取してしまったのか飼い主さんも分からない場合は、猫の状態や吐いた物を写真に収めて、獣医師さんに見せるようにするといいでしょう。

危険はコーヒー以外にも!猫に与えてはいけない飲み物・食べ物の種類

食事中の猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫を飼っていない人でも、チョコレートやネギ類が猫の体によくないと聞いたことありませんか?このように猫の体に危険を及ぼす食べ物や飲み物は、コーヒー以外にもたくさんあります。ここでは、猫の体に危険な食品を見ていきましょう。

塩分の多い物

塩分の多い食品は、腎臓に負担がかかり、泌尿器系の病気を発症する恐れがあります。また、調味料や食品添加物で味付けされたものも、猫にとっては塩分過剰な食品です。魚やかまぼこ、ハム、スモークサーモン、にぼし、しらす、チーズなどの食品は特に塩分が高めなので注意が必要です。

ミネラルやアクが多い物

野菜類は一見体に良さそうですが、種類によってはミネラルやアクが多く含まれているため、結石ができて尿石症を発症する恐れがあります。いんげんやなす、ほうれん草、たけのこ、かつおぶしやだしを取ったにぼし、わかめやのりなどの食品は控えさせましょう。

脂肪分が多い物

人のお菓子は脂肪分や油分が多いため、猫が食べてしまうと消化器官にかなり負担がかかってしまいます。肥満や糖尿病を引き起こす恐れがあるので、人のお菓子や牛乳、マヨネーズなどは与えないよう注意してください。

炭水化物が多い物

肉食である猫にとって、炭水化物はそこまで必要な栄養分ではありません。過剰に摂取してしまうと消化ができず肥満になり、さまざまな病気を引き起こす恐れもあります。なかでも食パンやうどんなどの粉物は、塩分も高いので与えないようにしましょう。

アルコール分を含んでいる物

ビールなどの酒類を猫が摂取してしまうと、血液中にアルコールが吸収され、脳や体の細胞を破壊してしまいます。また、急性アルコール中毒を引き起こし、嘔吐や下痢、呼吸困難に陥る危険性も高くなるため与えないでください。

愛猫を危険にさらさないために飼い主が日ごろから注意すべきこと

カメラ目線の猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫に危険な食材を与えないように飼い主が気を付けていても、目を離したすきに、猫が口に入れてしまう可能性は十分考えられます。猫の誤飲・誤食を予防するためにも、以下のような対策を行いましょう。

・猫がほしがっても人の食べ物や飲み物は与えない
・人の食べ物をほしがらないよう、人の食事の時間帯に猫を空腹にしない
・食べ終えた物や飲み残した物はすぐに片づける
・蓋つきのカップを使い、猫が口をつけられないようにする
・飲み物をこぼしたらすぐに拭き取る

ちょっとした油断が、愛猫の命を脅かしてしまいます。日ごろから注意を怠らないように意識しすることが大切です。

人にはおいしいコーヒーや食べ物でも、猫にとっては命を脅かす恐れがある危険な代物です。大切な愛猫を危険な目に遭わせないためにも、危険な食べ物や飲み物は徹底して与えないよう注意しましょう。

参考/「ねこのきもち」2015年7月号『切り取って保存できる!絶対NGな食べ物一覧付き 与えてはいけない人の食べ物とその理由』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
   「ねこあつめ&ねこのきもち」『まんぞくさんも大満足 猫に与えてOK?NG?食べ物図鑑』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生、若山動物病院院長 若山正之先生)
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/pigeon
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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