猫と暮らす
UP DATE
【獣医師監修】猫が食べてはいけないもの一覧 理由や注意点とともに解説
人にとって健康によい食材のなかには、猫にとって有害となる成分を含むものも多くあります。この記事では、猫が食べてはいけない食材と、与える場合は注意が必要な食材をまとめました。ぜひ愛猫の健康管理に役立ててくださいね。
長谷川 諒 先生
株式会社Ani-vet 代表取締役
保護猫施設専門往診病院 下京ねこ診療所 院長
動物病院京都 ねこの病院 所属獣医師
北里大学獣医生化学研究室 研究生
●所属:日本猫医学会/日本獣医腎泌尿器学会
●書籍(監修):『知っておきたい ネコの多頭飼いのすべて 獣医師が教える 幸せに暮らすためのポイント』メイツ出版 /『いちばんよくわかる猫種図鑑 日本と世界の60種』メイツ出版
猫が食べてはいけないおもな食べ物一覧
あ行 | 青魚(生)・アルコール類・イカ・エビ など |
---|---|
か行 | カニ・キシリトール(人工甘味料)・紅茶・コーヒー・ココア など |
た行 | タコ・チーズ・チョコレート など |
な行 | にら・ねぎ類・海苔 など |
は行 | ぶどう(レーズン) など |
ら行 | 緑茶 など |
猫が食べてはいけないものとその理由
- 青魚(生)
- アルコール類
- イカ/エビ/カニ/タコ
なお、完全に加熱処理すればチアミナーゼは失活しますが、もともとこれらの食材は消化しにくいので、猫が口にすると嘔吐や下痢を起こすことも。加熱した状態であっても与えないほうが安心です。
- コーヒー/紅茶/緑茶(カフェインが入った飲料)
なお、茶葉の状態のものはとくにカフェイン濃度が高いので、取り扱いにも十分注意が必要です。
- チョコレート/ココア
- にら/ねぎ類(玉ねぎ・長ねぎなど)
なお、この成分は加熱しても変性することはないため、ハンバーグなどの加工食品を与えるのもNGです。
- 海苔(のり)
- ぶどう(レーズン)
なお、ぶどうを原料にしてつくられるレーズン(干しぶどう)も同様です。
- チーズ
- キシリトール(人工甘味料)
猫に与える場合は注意が必要な食材も
- バナナ
- 牛乳
猫に牛乳を与えるときは、できる限り猫用に調整されたものを選びましょう。
どうしても人用の牛乳を与えたいときは、1日50ml程度にとどめてください。ただし、泌尿器系の病気にかかったことがある猫には与えないようにしましょう。
- かつおぶし
猫に与えるときは、週に1回ひとつまみ(0.5g)程度に抑えましょう。
- まぐろ
ただし、猫がまぐろを食べすぎると黄色脂肪症や水銀中毒、チアミン欠乏症などになるおそれがあるため、与えるときは赤身部分の刺身をひと切れの半分程度にとどめましょう。なお、まぐろのトロの部分は赤身に比べて脂肪分が多いため、避けるようにしてください。
- 卵
猫に与えるときは必ず過熱し、アレルギーを起こす心配もあるので、最初はごく少量にとどめましょう。また、卵はカロリーも高く、特に黄身は白身より脂肪分が多いので、与えすぎには注意してください。
- 豆苗
ミネラルが多く含まれているので、腎臓に不安がある猫には与えないようにしましょう。
猫に「おすそわけ」するときは量や注意点を守って
愛猫に人が食べる食材を与える際は、与えてよい食材かどうかを調べるのはもちろん、与え方や目安量をきちんと確認することが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
監修/長谷川諒先生(きたじま動物病院)
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
UP DATE