猫に“しつけ”をすることはできませんが、していいことやダメなことを言葉で伝えることはできます。今回は猫の上手なほめ方を、料理の「さ・し・す・せ・そ」のように、語呂合わせでご紹介します。正しいほめ方を知って、愛猫との絆を深めましょう!
猫をほめる前に知っておきたいこと
いい行動をしたらすぐに褒める
飼い主さんが「してほしい」行動をしたら、すぐにほめるようにしましょう。時間がたってしまうと、何に対してほめられたのかわからなくなってしまいます。愛猫がいい行動をしている間にほめるのも効果的です。
愛猫の喜ぶことをしながらほめる
何をすれば喜ぶかは、その猫によって異なります。スキンシップが好きな場合は撫でてほめたり、食べることが好きな猫ならおやつをあげながらほめたりするなど、愛猫の好みに合わせてほめましょう。
猫のほめ方を「さ・し・す・せ・そ」でご紹介!
「さ」ささやく
飼い主さんの優しい声掛けは、猫の緊張を和らげてくれます。ほめるときは愛猫の名前を呼んだり、「えらいね~」などの短めの言葉が伝わりやすいでしょう。猫が聞き取りやすいように少し高めのトーンで、笑顔でほめると、より安心感を与えることができます。
「し」嗜好品を与える
猫にとって、食べることは本能を満たしてくれるご褒美になります。ほめるときだけに「特別なおやつ」をあげると、より喜びがアップするでしょう。ただし、カロリーオーバーにならないよう食事量に注意してくださいね。
「す」スキンシップをとる
飼い猫は、母親のように思っている飼い主さんに触れられることで安心します。呼びかけに反応して近づいてきたときなどに触れてあげるといいでしょう。ただし、スキンシップが苦手な猫にとっては苦痛になるため、猫の様子を見ながら行いましょう。
「せ」積極的に遊ぶ
遊びは猫の狩猟本能を満たすことができるため、遊びが好きな猫や活発な子猫にとっては立派なご褒美になります。留守番させたあとなどにお気に入りのおもちゃで遊んであげると、ストレス解消や、飼い主さんとのコミュニケーションになるでしょう。新鮮さをキープさせるために、ご褒美用のおもちゃはほめるとき以外はしまっておくといいですね。
「そ」そっとしておく
猫は本来拘束されるのが苦手なため、爪切りやブラッシングなどのお手入れや、長時間の抱っこにストレスを感じてしまうことがあります。長い時間拘束したあとは自由にしてあげましょう。声をかけたりせず静かに見守ることも、猫にとってはご褒美になります。
こんなほめ方はNG!
ほめ言葉が長い
猫をほめるときについつい長い言葉を使ってしまうことがあるかもしれませんが、猫は言葉の内容を理解できません。また、長時間話しかけられること自体、猫によってはストレスになってしまうこともあるため、注意が必要です。
ハイテンションな状態で近づく
愛猫の苦手なことができるようになったときなど、飼い主さんは嬉しさからつい身振りや声が大きくなってしまうこともあると思います。しかし、猫は変化に敏感なため、飼い主さんのいつもと違う様子にびっくりし、委縮してしまう場合もあります。
猫によって喜ぶことはそれぞれ違います。愛猫に合ったほめ方を見つけて、コミュニケーションに役立ててくださいね!
参考/「ねこのきもち」2016年11月号『正しいほめ方 叱り方 かわいがり方のキホンを覚えましょう 猫飼いさ・し・す・せ・そ』(監修:帝京科学大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
文/AzusaS
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。