猫の本能を満たすために重要な「じゃらし」。猫は“じらし”を使った「じゃらし遊び」を、本能的に好む傾向があるといわれています。
そこで今回は、“じらし”を使った、じゃらしのさばき方(使い方)を3つの種類別にご紹介します。「じゃらし遊び」が苦手な飼い主さん必見ですよ!
モフモフ系じゃらしのさばき方
モフモフ系じゃらしとは?
形や毛足の長さ・色はさまざまですが、ファー素材でできているのが特徴です。ニオイや触り心地、噛んだ感覚が獲物を思わせるのか、猫の“狩猟スイッチ”が入りやすいタイプ。持ち手が短いものが多いので、近距離での遊びに向いています。
さばくコツ
猫は後頭部の上にモノがあると、確認するために振り返るのではなく、立ち上がる傾向があります。その習性を利用すれば、真剣白刃取りならぬ、“じゃらし取り”の成功率もアップするでしょう!
実際にやってみよう!
② ちょっと上を向いたら、ここでストップ!(ここで“じらす”のがポイント)
パタパタ系じゃらしのさばき方
パタパタ系じゃらしとは?
セロハンやリボン、羽根を用いたパタパタ系のじゃらしは、激しく動かすと音がするのが特徴です。また、素材によっては光を反射して“表情”が変わるので、よりリアルな動きを演出できるでしょう。猫の鋭い聴覚・視覚を刺激するタイプです。
さばくコツ
実際の鳥は、つねに飛んでいるわけではありません。じらすときは、じゃらしをしゃくらせて鳥が地面をついばむ姿をイメージしましょう。また、じゃらしを引き上げるときは、鳥が飛び立つ姿をイメージしながら行うと◎
実際にやってみよう!
② 猫が気付いたら、しゃくって!(ここで“じらす”のがポイント)
ニョロニョロ系じゃらしのさばき方
ニョロニョロ系じゃらしとは?
ヒモ状の新体操のリボンのようなじゃらしのこと。長さがあるので、動かし方次第でいろんな遊びを楽しめます。最初は反応が薄くても、時間差でスイッチが入る猫も多いようです。
さばくコツ
じゃらしのサイズも、動かし方も大きいニョロニョロ系。そのため、最初は驚いたり、様子をうかがったりする猫もいます。本能をじわじわくすぐるタイプなので、根気強くじらせば、いずれ猫のスイッチが入るかもしれませんよ!
実際にやってみよう!
② 猫が動いたらストップ!(ここで“じらす”のがポイント)
今回は、3つのタイプのじゃらしを使った、じゃらし遊びのコツをご紹介しました。このほかにも、ごく小さなモチーフが付いているシンプルな“コロコロ系”や、それぞれのタイプを掛け合わせた“ハイブリッド系”などのじゃらしもあります。愛猫の性格や好みに合ったじゃらしを選んで、“じらし”を取り入れながら遊んでみてはいかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてくださいね!
参考/「ねこのきもち」2016年3月号『遊びのコツは…「じゃらしの選び方×手さばき×アレンジ」にあり!プロが導く じらしじゃらしマスターへの道』(監修:猫カメラマン 1級愛玩動物飼養管理士 石原さくらさん、哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長 今泉忠明先生)
撮影/石原さくら、小森正孝、中川文作
文/hasebe