室内飼いの猫全般に必要といわれる「ストレス発散」。
今回は、猫のストレス発散効果が期待できる遊び方をご紹介します。ダンボール箱とじゃらしがあればすぐにできるので、ぜひ実践してみてくださいね。さっそく見ていきましょう!
室内飼いの猫全般に必要な「ストレス発散」
狩りから遠ざかった環境にいる室内飼いの猫は、数ある猫の本能の中でも、とくに“狩猟本能”が満たされにくい状況といわれています。そこで、狩りの一連の動作である「獲物をみつける→近づく→捕まえる」を疑似体験できる遊びを取り入れて、ストレス発散に役立てましょう。
おすすめの室内遊び「ネズミ狩りトンネル潜り」
用意するもの
・ネズミのじゃらしおもちゃ
・ダンボール箱
この遊びのポイント
おもちゃを使った遊びでは、リアルな動きでいかに獲物に錯覚させるのかが重要。猫の祖先が暮らしていた半砂漠地帯のネズミは、巣穴に住んでいたといわれているので、ダンボール箱を巣穴に見立てれば臨場感を演出できるでしょう。
「ネズミ狩りトンネル潜り」のやり方(目標:5セット)
① ダンボール箱のトンネルの中で、ネズミのおもちゃをカサカサと音が出るように動かします。猫が狙いを定める体勢になったら動きを止めましょう。
② 猫がトンネルの中に入り、ネズミのおもちゃに飛びかかった瞬間におもちゃを引き上げましょう。
③ 猫にネズミのおもちゃを捕まえさせたら終了です。
最後にフードをあげるのも◎
本来の狩りの目的は「食べる」こと。猫がネズミのおもちゃを捕まえたら、獲物の代わりにフードを食べさせることで、狩り遊びがよりリアルになるでしょう。満足度もアップし、より高いストレス発散効果が期待できますよ。
反応が悪いときは…
猫の反応が悪いときは、おもちゃを水に浮かべて水辺の狩りを演出してみましょう。
※水に浮かばせるおもちゃを誤飲しないよう、充分注意してください。必ず飼い主さんが見ているところで使わせ、目を離すときは猫が届かない場所にしまいましょう。
猫と遊ぶときのポイント
猫は持久力があまりないので、長く遊ぶよりも短い時間で遊ぶ方が合っています。そのため、時間は10分程度を目安に、猫の年齢や生活環境に合わせて、間隔をあけて複数回遊んであげるとよいでしょう。
また、猫は明け方や夕暮れ時に活動する「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物。日没後から飼い主さんの就寝時間までの活発なときが、遊びのベストタイムといえます。
狩猟動物である猫にとって「遊び=狩り」は、真剣勝負。愛猫に合った遊び方を見つけて、ストレス発散に役立てましょう!
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『カラダだけでなくココロにも効く!おうちジムのススメ』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生、ペットライフコンサルタント 「ねこままホテル」オーナー 薬師寺康子さん)
撮影/尾﨑たまき
文/hasebe
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。