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楽しみなクリスマスやお正月は、猫にはストレスなの?

一年を締めくくる待ちに待った年末年始の行事。いっしょに暮らす愛猫もきっと楽しいはず!と思いきや、猫にはかえって負担となることがあるようです。

それは、いったいなぜなのでしょう?
詳しくご紹介します。

理由①年末年始に多い来客がストレスになっている!

たとえば、クリスマス時のホームパーティなどでサンタクロースの格好をした男性が家に来る、お正月に親戚の幼い子供が来るなど、この時期ならではの来客が猫には大問題。

ふだん暮らす家は猫にとって縄張りなので、少しの変化でも不安を感じてしまうもの。ふだん見ない来客は猫からすると縄張りを荒らす侵入者になり、そうした縄張りの“異変”に警戒して落ち着けない状態が続くと、ストレスになってしまうのです。
イラスト/ツキシロクミ
猫をできるだけ来客と対面させないようにするのが解決策になります。
来客の前に、慣れた別室に猫を移動させましょう。別室が無理なら、ケージに入れるのも有効です。その際は、猫トイレやフード&水、寝床の準備も忘れずに。ちなみに、来客直前にケージ内におやつをまいて、食べることに集中させるのも効果的。

隔離が難しいときは、お客さんに極力猫にかまわないように伝えましょう。

理由②キラキラ小物やヒモ類の誤食がストレスになる!

たとえば、クリスマスツリーの装飾類。はたまたお正月に着る和服の帯や帯紐など。イベントシーズンは、猫がついじゃれたくなるキラキラした物やヒモ状の小物が多いので、誤食の危険が高まります。
誤食は結果的に猫の体に大きな負担を強いることに。さらに猫が小物で遊んでいるときに、誤食を心配する飼い主さんから怒られることも、猫にはストレスになります。
イラスト/ツキシロクミ

イラスト/ツキシロクミ
この時期多くなりがちな、猫がじゃれつきそうな物は、猫に見せないのがベター。ツリーなどの「見せる飾り」については、せめて周囲に柵を設けるなどして、猫が触れない工夫を。着付けも、猫がいない部屋で行いましょう。

また、日頃からたくさん猫と遊んで欲求を満たしてあげることで、飾りへの興味を減らせるといいですね。

理由③何かと体を拘束されることがストレスになる!

たとえば、イベント時にかぶりものなどを身に着けさせられての写真撮影や、年賀状用にと抱っこをされて何度も撮影など、思い当たる人もいるのでは?

一般に、猫は警戒心が強いので、体を拘束されることを嫌います。逃げられない状況に恐怖を感じて、ストレスになってしまうのです。
イラスト/ツキシロクミ
猫にかかるストレスを極力減らすためにも、撮影するなら、短時間ですませたり、休憩を挟んだりしながら行いましょう。服を着せたい場合は、せめて素早く着脱できる帽子などを選んで。

なるべく嫌なことと思わせないよう、撮影中、猫におやつを与えるのも効果的です。抱っこをせず、イスなどに座らせて撮るのも、ストレスを減らせるでしょう。

いかがでしたか? 人が何気なく、そして悪気なくしている事柄が、猫には苦痛なこともあるんですね。猫といっしょに楽しく年末年始を過ごすためにも、ほんの少しの配慮を覚えておきたいものですね。

参考:『ねこのきもち』2018年12月号「じつは多い 冬のストレス、大丈夫?」(代官山動物病院と自由が丘動物医療センター 藤井仁美先生)
文/波坂 一
イラスト/ツキシロクミ
※この記事で使用しているイラストは2018年12月号「じつは多い 冬ストレス、大丈夫?」に掲載されているものです。
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。



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