小食でフードを残してしまったり、逆に食べ過ぎて太ってしまったり、さらにはフードが合わず体調を崩してしまうなど、猫の“食”について悩んでいる飼い主さんもいるのではないでしょうか。今回はリアルな体験談もまじえながら、それらの解決策をご紹介します!
お悩み① 小食でフードを残す
愛猫がフードを食べてくれなかったり、食べ残してしまったりすることを、心配に思う飼い主さんも多いようです。
解決策はコレ!
猫はもともと自分のペースで少しずつ食べる動物であり、与えたフードを食べきらずに残しているからといって、食が細いとは決めつけられません。本当に小食なのかどうかは体重でチェックし、とくに減っていなければ必要な栄養はとれているので、心配し過ぎる必要はないといえます。
それでも気になる場合は、好みに合うフードを探すなど、愛猫がより「おいしい」と感じるものを与えてあげるようにしましょう。また、1日分を少量ずつ小分けにしたり、少し温めて風味を出したりして与えるのもオススメです。
《体験談》「食べ残しの多かった愛猫が、今は催促するように!」
最初はペットショップですすめられたフードを与えていたという、神奈川県に住む『すずちゃん(メス・1才/マンチカン)』の飼い主さんであるSさん。しかし、すずちゃんは食べ残すことも多く……。そこでさまざまなフードを試した結果、今のフードに替えてからは、催促することもあるほどよく食べるようになったとのこと!すずちゃんは今のフードのニオイがとても好きみたいだそうですよ。
すずちゃんの好みに合うフードを根気強く探し出したSさんの愛情が、すずちゃんの小食を改善したのですね♪
お悩み② 食べ過ぎて肥満気味
猫が食欲旺盛だと、飼い主さんはついフードを与え過ぎて、猫が肥満になってしまう傾向があります。
解決策はコレ!
猫に満足感を与えるため、同量あたりのカロリーが低いフードを与え、カロリーコントロールをするとよいでしょう。また、食事以外にも遊びやスキンシップなどで満足感をアップさせてあげると、食欲が落ち着くケースもあるようです。
ただし、糖尿病などの病気が原因で食欲が増すことも。あまりに食欲旺盛であれば、病気の可能性も疑って動物病院に相談をしましょう。
《体験談》「カロリーコントロールでダイエット成功!」
愛猫の『要くんと誉くん(ともにオス・1才)』が子猫の頃から、特定メーカーのフードを与えていたという鳥取県に住むOさん。去勢後も同じメーカーの去勢・避妊手術後用のフードを与えていたところ、それぞれの体重が5キロを超えてしまい、動物病院でダイエットをすすめられたそうです。そのため、よりカロリーが低いフードに切り替え、満足感が得られるよう1日量を4回に分けて与える工夫で、要くんは0.4キロ、誉くんは0.6キロの減量に成功したとのこと!
理想のカロリーコントロール法ですね。きちんと1日量を守って与えていることもポイントといえるでしょう。
お悩み③ フードによって体調を崩す
フードとの相性が悪いと、吐いたり下痢をしたりする猫もいます。
解決策はコレ!
成分や粒の大きさ、硬さ、形状などは、フードによってさまざまなので、こういった症状が頻繁にみられる場合は、獣医師に相談の上で、タイプの異なるフードをいろいろ試し、愛猫と相性のよいフードを見つけましょう。ただし、フードの切り替え直後は下痢をしやすいため、短期間で頻繁に替えるのはNGです。
《体験談》「このフードだけは吐くことなく食べられる!」
ほとんどのフードを未消化のまま吐いてしまう愛猫『ニャオちゃん(メス・9才)』を心配して、いろいろなフードを試した結果、今の相性のよいフードにたどりついた、愛知県に住むNさん。今のフードにしてからは、ほとんど吐かずに食べることができるそうです。年齢に合わせて同じ種類の7才以上用のフードも試したものの、1~6才用のフードのほうがニャオちゃんの調子がよく、今もそちらを与えているとのこと。
ニャオちゃんには1~6才用のフードのほうが相性がよかったのでしょう。吐かずに食べることのできるフードが見つかってよかったですね♡
猫が健康に長生きするためには、飼い主さんによる食事管理が欠かせません。愛猫の“食”にまつわるお悩みを抱えている飼い主さんは、今回ご紹介した解決策や体験談も参考に、愛猫に合った方法を模索してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2018年5月号『飼い主さんのお悩み&猫のタイプ別 たどりついたのはコレ!フードストーリー わが家の場合』(監修:高円寺アニマルクリニック院長 高崎一哉先生)
文/mieux
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。