猫の好きなものといえば、「またたび」を思い浮かべる方もいるでしょう。でも、またたびってそもそも何なのか…みなさん知っていますか?
この記事では、「またたびって何?」「またたびの正しい与え方とは?」について、くわしく見ていきます!
そもそも、またたびって何?
またたびは、山地に自生する落葉低木の一種です。猫が口にしたり、ニオイを嗅ぐと、マタタビラクトンなどの成分に反応し、「のどを鳴らしてヨダレをたらす」などの恍惚状態になることもあります。
粉末が一般的ですが、スプレータイプやまたたびが練り込まれた粒タイプもあります。
またたびの正しい与え方・注意点
愛猫がいくら好きだからといって、またたびの与え過ぎは禁物。次で、またたびの正しい与え方・注意点を見ていきましょう。
ポイント①:与えるときは耳かき1杯分
猫の反応によりますが、与えるのは0.5g以内が理想です。たとえば、爪とぎ器などに付属されている個包装のまたたびは、すべて使うと多いくらいです。
様子を見ながら、少しずつ与えるようにしましょう。
ポイント②:超高齢猫や刺激の弱い猫には与えない
またたびを与えたあとに出る反応は、少なからず猫の体に負担がかかるものです。
15才以上の超高齢猫や、心臓が弱い猫などにはなるべく与えないでください。おもしろがって、むやみに与えるのはNGです。
飼い主さんたちが実践しているまたたびの与え方
ここからは、飼い主さんたちが「ねこのきもち」に寄せてくれた、またたびの与え方をの具体例を紹介します♪
■新しい爪とぎ器に粉末のまたたびをふりかける
猫のあられちゃん(♀・7才)の飼い主さん(Kさん)は、新しい爪とぎ器になれさせるとき、付属のまたたびを少量かけているそう。
するとあられちゃんは、しばらくはまたたびをなめたり、ゴロゴロしたりと堪能♪ その後、夢中で爪とぎをしているそうです。
■またたび粒を入れたカプセルで遊びに夢中に
猫のチビ子ちゃん(♀・1才)の飼い主さん(Oさん)は、転がすとおやつが出てくるおもちゃをヒントに、カプセルにまたたびを入れて転がしてみたそう。
すると、チビ子ちゃんは夢中になって遊ぶので、運動不足解消に役立っているのだとか。でも、中身が取り出せないので、あまり長持ちはしないようです(笑)
■同居猫とのケンカの仲裁にスプレータイプを
東京都杉並区にあるモノカどうぶつ病院院長の小林清佳先生によると、猫同士でケンカをしているときに、猫タワーや壁などにスプレータイプのまたたびをかけるのもよいとのこと◎
その場所へスリスリしに行くなど、ケンカに夢中になっている猫の気をそらすことができるそうです。
「好み」と「タイミング」が役立ち度アップの秘訣!
おやつやまたたび、ねこ草は、本来猫が生きていくために不可欠なものではありません。しかし、愛猫がこれらを好む場合「嗜好品をもらえる=イイコト」につながりやすくなります。
愛猫に何かをしてほしいときなどに、とくに好きなものをタイミングを意識して与えれば、よりよい関係性づくりに役立つでしょう。
みなさんもまたたびを愛猫に与える際は、与え方に充分注意してくださいね!
参考/「ねこのきもち」2017年5月号『"ごほうび"にも"助っ人"にもなる! 猫に嗜好品はいかが♡?』
(監修:東京都杉並区にあるモノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ