猫も人と同じく、体調の変化によって鼻水が出ることがあります。人の場合はどんな具合か聞いて確かめることができますが、猫の場合はそうはいきませんよね。いずれにしても体調が万全でないのは確かです。では一体、猫が鼻水を出す原因は何なのでしょうか。
もしかして○○かも?猫の鼻水の原因
もしかして「アレルギー」かも
猫も人と同じように、ハウスダストや化学物質、食品などによってアレルギー症状が出る場合があります。アレルギー物質に体が反応した結果、鼻炎を発症して鼻水が出ることがあるのです。鼻水のほかには嘔吐や下痢、かゆみなどの症状も見られます。
また、「ねこのきもち」2017年3月号によると、春先に決まって鼻水などの症状が出る場合は、花粉症が原因の可能性もあるようです。花粉症になると、くしゃみ、鼻水、涙、目ヤニが出たり、目の粘膜やのどが腫れたり痒くなったりします。
もしかして「猫風邪」かも
猫風邪とは、「猫カリシウイルス感染症」や「猫ウイルス性鼻気管炎」などのことを指し、猫風邪にかかっている猫のくしゃみや分泌液によって感染します。鼻水、鼻づまりのほか、大量の目ヤニや涙など、さまざまな症状があらわれます。
こんな病気の可能性も……
猫が鼻水を出す原因として、ほかにも肺炎、副鼻腔炎、鼻腔内腫瘍、クリプトコッカス症(鳩の糞に含まれるウイルスが原因の感染症)などの病気の可能性も考えられます。
どのように対処するの?
いずれの場合も、猫が鼻水を出していたら、早めに獣医師に相談するようにしましょう。
動物病院では、それぞれの原因に合わせて治療が行われます。
例えば、猫風邪の場合は、対症療法と猫自身の免疫力を高める治療が行われることが多いようです。
飼い主さんができる予防法
猫の鼻水を予防するために、まずは生活環境を整えてあげましょう。部屋の掃除や猫ベッドのこまめな洗濯など、猫がいる環境を清潔に保つことは、特にアレルギー反応が原因の鼻水を防ぐのに効果的です。
猫風邪などウイルスからくる感染症を防ぐためには、定期的なワクチン接種が欠かせません。感染してしまったとしても、ワクチンを接種しておけば症状が軽く済むことが多く安心です。
また、屋外にはいくつものウイルスや細菌が存在します。完全室内飼いにすることで、鼻水が出る原因から守ってあげることができるでしょう。
猫の体調の変化に気づくためには、普段からよく観察してあげることが大切です。鼻水に限らず、気になる症状があれば早めに動物病院を受診するようにしてくださいね。
猫の鼻水についてのさらに詳しい内容は、下記リンク先の記事を参考にしてみてください。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師が監修】猫の鼻水は病気と関係ある?原因とケース別対処法!』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
「ねこのきもち」2017年3月号『猫にも花粉症が!? 春はとくに気を付けたい 粘膜に症状が現れる病気』(監修:王子ペットクリニック院長 重本仁先生)
文/mano
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。