メインクーンは、とても大きな体に、ふさふさとした長い毛が特徴的な猫です。大型猫・メインクーンは子猫の頃から大きいのでしょうか?今回はメインクーンの大きさや性格、毛色などの特徴をはじめ、寿命やかかりやすい病気、飼い方のコツなどをご紹介します。
メインクーンってどんな猫?大きさや性格、毛色の種類
メインクーンの大きさや特徴
メインクーンの最大の特徴といえば、やはり体の大きさでしょう。筋肉質で大きな体をもち、骨格ががっしりとしています。長い毛に覆われ、しっぽも大きくふさふさしているため、原産地とされているアメリカ・メイン州のラクーン(アライグマ)との交配種という伝説があり、名前の由来もそこからきているといわれています。
メインクーンの体重は4.5~8kgが多いとされ、その大きな体を支えるために、四肢の筋肉が発達しています。縦長の輪郭に頑丈な口と大きな耳をもち、寒暖の厳しい土地を生き抜いてきたたくましさが感じられる顔つきです。
メインクーンの性格
メインクーンの性格は、力強さを感じる見た目の印象とは裏腹に、とてもやさしい性格だといわれています。ネズミ退治を得意とする「ワーキングキャット」として人と暮らしてきた歴史があり、人に懐きやすい穏やかな性格の猫が多いとされます。ペットとして飼いやすいため、人気の猫種なのだそうです。
ずっとネズミを追いかけて暮らしてきた猫種なので、ハンターをしていた頃の名残があり、飼い主さんの目には、好奇心旺盛で活発に見えることもあるでしょう。
被毛の特徴・毛色の種類
メインクーンの大きな特徴である長いふさふさの被毛は「シャギーコート」といわれ、毛の長さが不ぞろいで光沢のある分厚い毛質です。その個体や部位によって毛の長さは異なりますが、どの猫もしっぽの毛量が豊かな傾向にあります。
メインクーンにはさまざまな毛色や毛柄が生まれ、とくに決まった毛柄はありません。そのなかでも、しま模様(タビー)が入った毛柄や、バイカラー(有色と白の組み合わせ)などが多く見られるようです。また、チョコレート、ラベンダー、ポイントカラーといった毛色は認められていないそうです。
メインクーンは子猫の頃から大きいの?
大きな体が特徴のメインクーンですが、「生まれたときから体が大きいの?」と気になる人も多いでしょう。実は、生後1か月のメインクーンの大きさは、500g~1kgくらいだといわれ、低月齢のうちは一般的な猫とあまり変わらないサイズだといえます。生後3か月を過ぎた頃から、他の猫より大きいと感じるようになるようです。
一般的な猫は、生後6か月を過ぎた頃から成長が緩やかになり、1才になる頃には成猫の大きさになります。しかしメインクーンの場合は、1才を過ぎてもゆっくりと成長し、生後2~3年かけて成猫の大きさになっていくようです。
メインクーンの寿命やかかりやすい病気は?
メインクーンの寿命は?
アニコム損保の「家庭どうぶつ白書2017」によると、猫の平均寿命は14.2才で、メインクーンの平均寿命は12.5才とされているため、平均よりはやや短めだといえるでしょう。ただし、これは目安であり、実際の寿命は飼育環境や生まれつきの体質などにより異なります。
愛猫に少しでも長生きしてもらうためには、食事に気をつかい、定期的に健康診断を受けて病気や怪我の早期発見をしてあげることが大切です。また、室内飼いを徹底することによって、外的リスクを減らすことができるでしょう。
メインクーンがかかりやすい病気
メインクーンがかかりやすいとされる病気には、以下のようなものがあります。
- 肥大型心筋症
- 筋骨格疾患(股関節形成不全)
- 多発性嚢胞腎
メインクーンの飼い方のコツ
成長に合わせたフードを与えて
主食には、フードと水だけで栄養バランスがとれるように作られた「総合栄養食」を与えるようにしましょう。「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」など、成長過程に合ったフードを用意することが大切です。
また、長毛猫のメインクーンは、毛づくろいで毛を大量に飲み込んでしまうことがあるため、毛玉に配慮したフードを与えてもいいでしょう。さらに、結石症や腎臓病などの予防のためにも、なるべく多くの水分をとらせるように心がけましょう。
1日5~10分以上は遊んであげる
メインクーンは活発で遊ぶのが大好きなので、お気に入りのおもちゃなどを使って、1日に最低でも5~10分以上は遊んであげるようにしましょう。体が大きいぶん動きも大きいので、十分なスペースを確保してあげることが必要です。
猫ができるだけ自由に活動できるよう、猫タワーを置いたり、タンスや棚などを配置して高い所に登れるようにしてあげたりするといいですね。また、加齢に伴って足腰が弱ってきたら、よく登る場所にステップをつけるなど工夫してあげましょう。
こまめなブラッシングを
メインクーンの毛は長くしっかりした毛質のため、こまめなブラッシングが必要となります。毛が絡みやすく毛玉もできやすいので、ブラッシングをする前に、まずはコームなどで全身をほぐしてあげましょう。そのあとに、目の詰まったスリッカーブラシなどを使って、丁寧に毛をとかしていきます。静電気が起きやすい時期は、ブラッシングスプレーなどを使ってあげるのもおすすめです。
また、メインクーンなどの長毛猫の場合、猫の健康や毛の美しさをキープするために、嫌がらないようなら定期的にシャンプーをしてあげるとよいでしょう。
メインクーンの大きさに合わせた環境を用意しよう!
メインクーンは体が大きく活発なため、家に十分なスペースがあるとよいでしょう。人懐っこい割に人に依存しにくい性格の猫が多いので、環境さえ整えてあげることができれば、留守にしがちな人でも比較的飼いやすいといえます。
また、猫は日中は寝て過ごすことが多いため、安心して寝られるスペースが必要です。ケージ飼いをする場合は、メインクーンの体の大きさに合った大きなケージを用意してあげましょう。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『メインクーンの特徴と性格・価格相場|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー 高野八重子先生)
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/AzusaS
※性格については個体差にもよりますのであくまで参考としてください。
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。