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シニア猫が特に注意したい「病気・怪我」は? 見逃しがちなケースも

猫も年をとると、若い頃とは違っていろんな病気が出てきます。「もうシニア猫だから仕方ない」と思い込み、病気に気付けない飼い主さんも実際にいるようです。

今回は、シニア猫が特に注意したい病気や怪我について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

シニア猫が特に注意したい病気は?

階段で座る猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
シニア猫になってくると、慢性腎臓病甲状腺機能亢進症腫瘍関節炎などの病気が見られることが多いです。特に、慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症では、飲水量の増加に伴い尿量も増加するので、これが粗相につながることもよくあります。

シニア猫が特に注意したい事故は?

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
また、筋力の低下や関節炎の痛みなどから、下記のような行動が見られることもあります。

  • 今まで登れていたキャットタワーに登れなくて落ちてしまう
  • トイレの段差がまたげなくて粗相してしまう


高所からの落下により怪我につながってしまうことも多いので、注意したいです。

シニア猫がいる家庭で飼い主さんが配慮したいこと

見つめる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
シニア猫がいる家では、上記のような事故が起きないよう、飼い主さんが工夫をしてあげる必要があります。

たとえば……

  • 登れないキャットタワーは片付ける
  • 段差をなくす
  • 滑るフローリングなどにはカーペットを敷く


などの安全面の工夫をするとよいでしょう。また、健康面を意識して……

  • 水をしっかり飲めるように清潔な水を用意する
  • 好みの器に水を入れる
  • 飲みやすい高さに器を設置する


などの工夫もしてあげてくださいね。

シニア猫と暮らす飼い主さんへ、獣医師からアドバイス

寝転がる猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「もうシニア猫だから仕方ない」という理由で、病気に気付かずに経過してしまうことがよくあります。

たとえば、食欲はしっかりあって元気そうに見える甲状腺機能亢進症では、「こんなに元気だから大丈夫」と思われてしまったり、あまり動かなくなったのはじつは関節炎の痛みが原因であったのに、「年齢のせいだから仕方がないよね」と思われてしまうこともあります。

シニアになったら、定期的に動物病院で健康診断を受けて愛猫の状態をしっかりと知っておくことが大切です。そして早期発見、治療につなげましょう。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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