猫と暮らす
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トイレで気づいた! 対応策は? 愛猫の緊急事態エピソード3
今回は、雑誌『ねこのきもち』の読者が猫トイレで気づいた緊急事態のエピソードを、診断された病気とともにご紹介します。
トイレに何度も出入りするも……ほかの場所で少量だけオシッコした
「猫トイレを出たり入ったりして、なかなかオシッコが出ずに辛そうだったコタロー。結局、トイレ以外の場所でオシッコをしたものの、ほんの少量しか出ません……。元気もないように見えたので、2日後に動物病院で受診しました」
膀胱炎と診断
先生から→膀胱炎は残尿感からトイレ周りでソワソワします
治療には抗生剤や消炎剤の薬の投与や、療法食を与えるのが一般的。ただ、原因によってはコタローくんのように薬が効かず、点滴で水分を取って排尿を促すこともあります。
頻繁に陰部をなめていた猫……シーツには血尿が
「数ヶ月前、ペットシーツにオシッコの跡が少ししか残っていない日が、2日間続いたマツ。頻繁に陰部をなめていたので心配していたら、ついに血尿を発見! 汚れたペットシーツを持って動物病院へ行きました」
尿路結石と診断
先生から→尿石症は排尿時に痛がったり、血尿が出たりすることも
治療は、療法食で結石を溶かす方法が一般的ですが、溶けない結石の場合は手術で取り除くこともあります。治療後も、再発防止のため療法食を続ける必要があることも。
トイレに何度も行くのにオシッコが出ない……
「オシッコのときに大声で鳴いていたので健康診断を受けたのですが、そのときはとくに問題は見つかりませんでした。約1ヶ月後、何度もトイレへ行くのにオシッコがなかなか出ないことに気付き、翌朝受診しました」
尿道閉塞と診断
先生から→オシッコが出ない尿道閉塞はかなり危険な状態です
トイレ以外でもぐったりして、元気も食欲もなくなります。丸1日以上オシッコが出ないと尿毒症などになり、命を落とすおそれも。
処置にはまず、じゅりあんくんのようにカテーテルで尿道を確保し、たまったオシッコを排出します。オスの場合、再閉塞を回避し、尿道を形成する手術を行うこともあります。
猫が水を飲まないときにできる対策とは?
水を複数の場所に置く
自動給水器で常にきれいな水を与える
また器にたまっている水よりも、流れている水の方が好きな猫も。その場合も自動給水器が有効といえます。
ドライフードからウェットフードに変更する
もし愛猫の異変を見つけたら、すぐに動物病院を受診してください。
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】愛猫が水を飲まない!?対策や水分不足の危険性を解説!』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/松本マユ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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