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トイレで気づいた! 対応策は? 愛猫の緊急事態エピソード3

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猫の泌尿器系・消化器系の病気は、飼い主さんが愛猫のトイレでの様子や排泄物を見て気づくケースが多いようです。

今回は、雑誌『ねこのきもち』の読者が猫トイレで気づいた緊急事態のエピソードを、診断された病気とともにご紹介します。

トイレに何度も出入りするも……ほかの場所で少量だけオシッコした

診察を受ける猫
getty

――神奈川県 A・Mさん&コタローくん(オス・3才/スコティッシュフォールド)※診断は1才当時

「猫トイレを出たり入ったりして、なかなかオシッコが出ずに辛そうだったコタロー。結局、トイレ以外の場所でオシッコをしたものの、ほんの少量しか出ません……。元気もないように見えたので、2日後に動物病院で受診しました」

膀胱炎と診断

「処方された薬が効かず、1日おきに点滴を受けに通院することに。完治するまでに2~3週間かかり、コタローも大変だったと思いますが、飼い主も大変でした……」

先生から→膀胱炎は残尿感からトイレ周りでソワソワします

膀胱炎とは、尿がたまる膀胱に炎症が起こった状態のこと。猫の場合、原因不明の「特発性膀胱炎」が多く見られます。残尿感があるため、猫トイレへの出入りを繰り返すなど、飼い主さんでも気づきやすいでしょう。

治療には抗生剤や消炎剤の薬の投与や、療法食を与えるのが一般的。ただ、原因によってはコタローくんのように薬が効かず、点滴で水分を取って排尿を促すこともあります。

頻繁に陰部をなめていた猫……シーツには血尿が

寝転がる猫
getty

――徳島県 A・Hさん&マツくん(オス・1才)

「数ヶ月前、ペットシーツにオシッコの跡が少ししか残っていない日が、2日間続いたマツ。頻繁に陰部をなめていたので心配していたら、ついに血尿を発見! 汚れたペットシーツを持って動物病院へ行きました」

尿路結石と診断

「エコー検査の結果、尿路に結石がたまっていることが判明。獣医さんから『異変に気付いたらすぐ受診しないと、とくにオスは命にかかわる』と言われて反省。尿石症の療法食で治療し、再発はしていません」

先生から→尿石症は排尿時に痛がったり、血尿が出たりすることも

腎臓、尿管、膀胱、尿道に結石ができるのが尿石症です。猫は尿が濃くて少ない傾向にあり、尿中の成分が凝縮して結石ができやすいもの。排尿時に痛そうにうずくまったり、マツくんのように陰部をしきりになめたりすることもあります。また、結石が粘膜を傷つけることで、血尿にもなりやすい傾向が。

治療は、療法食で結石を溶かす方法が一般的ですが、溶けない結石の場合は手術で取り除くこともあります。治療後も、再発防止のため療法食を続ける必要があることも。

トイレに何度も行くのにオシッコが出ない……

獣医師と猫
getty

――東京都 M・Iさん&じゅりあんくん(オス・5才)※診断は1才当時

「オシッコのときに大声で鳴いていたので健康診断を受けたのですが、そのときはとくに問題は見つかりませんでした。約1ヶ月後、何度もトイレへ行くのにオシッコがなかなか出ないことに気付き、翌朝受診しました」

尿道閉塞と診断

「尿検査などの結果、結石が尿道をふさいでいると判明(尿道閉塞)。尿道にカテーテルを入れる処置をするために入院しました。退院後もオシッコの出が悪くなるたび、入退院を繰り返し。現在は結石の形成を抑えるフードで症状が改善されました」

先生から→オシッコが出ない尿道閉塞はかなり危険な状態です

尿道閉塞は、尿道が結石などでふさがった状態のこと。膀胱にオシッコがたまって尿意はあるのに、まったく出ないか、出ても1滴ほどです。
トイレ以外でもぐったりして、元気も食欲もなくなります。丸1日以上オシッコが出ないと尿毒症などになり、命を落とすおそれも。

処置にはまず、じゅりあんくんのようにカテーテルで尿道を確保し、たまったオシッコを排出します。オスの場合、再閉塞を回避し、尿道を形成する手術を行うこともあります。

猫が水を飲まないときにできる対策とは?

フードボウルと猫
getty

猫が水を飲まないでいると、膀胱炎や尿石症など泌尿器系の病気にかかりやすくなってしまいます。もし愛猫が水を飲まなかったら、以下のように水を飲みやすい環境を作ってみてください。

水を複数の場所に置く

水の入った容器をいたるところに置き、猫の気が向いたタイミングですぐに水を飲めるようにしましょう。猫がふだん遊んでいる場所や、くつろいでいる場所、よく通る場所に置いてください。

自動給水器で常にきれいな水を与える

中には水のニオイを気にする猫もいます。水に含まれる「カルキ臭」を嫌がっている可能性もあるため、フィルター付きの自動給水器などで不純物をろ過するといいでしょう。
また器にたまっている水よりも、流れている水の方が好きな猫も。その場合も自動給水器が有効といえます。

ドライフードからウェットフードに変更する

フードに含まれる水分量は、ウェットフードがドライフードをはるかに上回ります。ふだん愛猫がドライフードを食べている場合は、ウェットフードに変更することで多くの水分を摂取できるでしょう。

ねこのきもち WEB MAGAZINE「【獣医師監修】愛猫が水を飲まない!?対策や水分不足の危険性を解説!」

猫のトイレは愛猫の体調を見極めるための重要な場所です。飼い主さんがここで異変に気づくことで、病気の早期発見につながるでしょう。
もし愛猫の異変を見つけたら、すぐに動物病院を受診してください。

参考/「ねこのきもち」2019年7月号『トイレで気付いた愛猫の緊急事態』(監修:聖母坂どうぶつ病院獣医師 鵜飼佳実先生)
   「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【獣医師監修】愛猫が水を飲まない!?対策や水分不足の危険性を解説!』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
文/松本マユ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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