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うっかり見落とすと大変なことに? 顔の汚れで起こる猫の病気

猫は毛づくろいをすることで、体を清潔な状態に保ちます。しかし中には猫自身のお手入れだけでは行き届きにくい汚れも。それらを飼い主さんが気づかずに放置していると、思わぬ病気の原因になることもあります。

今回は猫の顔の汚れに注目してみましょう。

あごの汚れで起こる病気

フードを食べている猫
getty
猫の体質によっては、あごに付いたフードかすに気づかずそのままにしていると、あごニキビのリスクを高めてしまう可能性があります。
猫のあごニキビは、あごのあたりの皮膚や毛の間に「痤瘡(ざそう)」とよばれる黒いポツポツがこびりついた状態。黒いポツポツは毛穴に詰まった角質や皮脂で、放置しておくと皮膚に細菌が繁殖し、炎症を起こして赤くただれてしまうこともあります。

皮膚の炎症を防ぐためにも、口元の汚れを発見したら、ガーゼなどでケアしてあげるようにしましょう。
人差し指にガーゼを巻き付けてぬるめのお湯にひたし、人差し指を口元にあて、あごから下に向けて拭いてあげてください。

目の汚れで起こる病気

顔を出す猫
getty
目ヤニが付いた状態に気づかずにそのまま放置してしまうと、乾燥して目元にこびりついてしまいます。
それを気にした猫が前足で触ったり、何かにこすりつけたりしているうちに、結膜や角膜などを傷つけ、結膜炎や角膜炎などの目の病気につながる危険が。

目ヤニを発見したら、早めにとってあげることが大切です。まずぬるま湯にひたしたガーゼなどを猫の目頭にあて、2~3秒待ちます。汚れがふやけたら目の縁に沿ってガーゼを動かし、やさしくぬぐい取りましょう。

耳の汚れで起こる病気

座っているスコティッシュフォールド
getty
猫の耳の中は、意識しないと観察しづらい部位です。
しかしこまめにチェックしていないと、気づかないうちに耳垢がたまってしまい、細菌が繁殖して外耳炎などの原因になってしまうことも。特に垂れ耳の猫は、通気性が悪いため耳垢がたまりやすい傾向にあります。

外耳炎は耳の中が赤く腫れたり、黒っぽい耳垢が出たりして、かゆみを伴ってしまうことも。こういったリスクを抑えるためにも、耳の中の状態も確認し、汚れていたら掃除をしてあげるようにしましょう。
猫の耳掃除も、やはりガーゼなどを使うと簡単にできておすすめです。ガーゼを人差し指に巻いてぬるま湯にひたしたら、耳の穴に指先を入れて、指が届く範囲のみやさしくなでるように拭いてあげてください。
猫の顔の汚れやすさは、体質によっても異なります。愛猫の健康管理のためにも、毎日顔の部位を確認して愛猫のどの部位がどのくらい汚れやすいのか把握し、必要に応じてお手入れをしてあげるように心がけてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2019年3月号『「やらなきゃ」には理由がある 病気・ケガから愛猫を守るお手入れ』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/kagio
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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