いまお家で過ごす時間が増えていますが、猫を飼っている方は愛猫とどのような時間を過ごしていますか? 愛猫と遊んだり、一緒にまったりしたりと、楽しい時間を過ごしている方も多いと思いますが、在宅する機会が多くなっているいまは、猫ともっと仲良くなれるチャンスなんです♪
そこで今回は、お家にあるもので簡単にできる「猫ともっと仲良くなれる過ごし方の工夫」をご紹介します。
遊びに「狩りの一連の動作」を取り入れよう♪
猫は狩猟動物ですが、室内飼いのコたちは狩りから遠ざかった環境にいるため、猫の本能の中でもとくに狩猟本能が満たされにくい状況といわれています。そのため、室内飼いの猫全般にいえることですが、ストレス発散をしてあげることが必要です。
狩りを疑似体験できる遊びをやってあげよう!
「獲物を見つける→近づく→捕まえる」という、狩りの一連の動作を疑似体験できる遊びを取り入れることで、猫のストレス発散に役立てることができます。
ここからは、ダンボール箱とじゃらしがあればすぐにできて、猫のストレス発散効果が期待できる遊び方を紹介します♪
おすすめの遊び方:「ネズミ狩りトンネル潜り」
準備するもの
この遊びのポイント
おもちゃを使った遊びでは、「リアルな動きでいかに獲物に錯覚させるのか」が重要に! 猫の祖先が暮らしていた半砂漠地帯のネズミは、巣穴に住んでいたといわれているのだそう。そこで、ダンボール箱を巣穴に見立てて、臨場感を演出しましょう!
「ネズミ狩りトンネル潜り」のやり方
①ダンボール箱のトンネルの中で、ネズミのおもちゃをカサカサと音が出るように動かします。猫が狙いを定める体勢になったら、動きを止めましょう。
②猫がトンネルの中に入ってネズミのおもちゃに飛びかかった瞬間に、おもちゃを引き上げて!
最後にフードをあげるのもOK♪
本来の狩りの目的は「食べること」です。猫がネズミのおもちゃを捕まえたら、獲物の代わりにフードを食べさせることで、狩り遊びがよりリアルになるでしょう。満足度もアップして、より高いストレス発散効果が期待できます。
猫の反応が悪い場合は…
もし猫の反応が悪い場合は、おもちゃを水に浮かべて水辺の狩りを演出してみてください。
この遊びをする際は、水に浮かばせるおもちゃを誤飲しないよう注意が必要です。必ず飼い主さんが見ているところで使わせて、目を離すときは猫が届かない場所にしまってくださいね。
猫と遊ぶときのポイント
猫は持久力があまりないので、長く遊ぶよりも短い時間で遊ぶほうが合っています。そのため、時間は10分程度を目安に、猫の年齢や生活環境に合わせて、間隔をあけて複数回遊んであげてください。
また、猫は明け方や夕暮れ時に活動する「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物なので、日没後から飼い主さんの就寝時間までの活発なときが、遊びのベストタイムといえます。
ちょっとした遊び方の工夫をするだけで、猫の満足度も変わってきます。「ネズミ狩りトンネル潜り」は、お家にあるものですぐにできるので、みなさんもぜひ実践してみてくださいね♪
参考/「ねこのきもち」2018年9月号『カラダだけでなくココロにも効く!おうちジムのススメ』(監修:獣医師、獣医行動診療科認定医、ペット行動カウンセラー 藤井仁美先生/ペットライフコンサルタント、「ねこままホテル」オーナー 薬師寺康子さん)
撮影/尾﨑たまき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
文/雨宮カイ