猫と暮らす
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愛猫が苦痛を感じてないか心配 猫の「甲状腺機能亢進症」はどんな病気?|獣医師が解説します
この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの疑問について、獣医師の重本先生が回答します。
重本 仁先生王子ペットクリニック院長(東京都北区)
甲状腺から出るホルモンが過剰に分泌される病気です
甲状腺機能亢進症の症状
・目がギラギラする(瞳孔が開く)
・活発に動き回る、攻撃的になる
・嘔吐・下痢をする
飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」①
体重は3キロから2キロに減りましたが、このような状態で猫は苦痛を感じていませんか?
愛知県 T・Ⅰさん Sちゃん(メス・17才)
※甲状腺機能亢進症を発症したのは9才当時
薬が効いていれば、ほとんど発症前と変わりないでしょう
とはいえ愛猫は高齢で、今後ほかの病気にかかる可能性もありますから、それを早期発見することが大切。体調に少しでも異変が見られたら、すぐにかかりつけの獣医師に診てもらってください。
飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」②
健康状態にもよるでしょうが、何才くらいまで可能?
東京都 S・Kさん Ⅰくん(オス・16才)
※甲状腺機能亢進症を発症したのは15才当時
健康状態に問題がなければ、16才でも手術できるでしょう
手術で甲状腺を摘出すれば完治が望めますが、手術は一般的ではなく、それが最善の方法か検討する必要があります。一例として、まったく薬が効かない、甲状腺にできた腫瘍が大きいなどのケースであれば、手術を行うことも。その場合、事前に検査して、心臓や腎臓などの機能に異常がないか調べます。健康状態に問題がなく、飼い主さんが望めば、高齢でも手術は可能です。術後は、甲状腺ホルモンを補うための投薬治療が必要になります。
ご紹介した飼い主さんのエピソードは、あなたの愛猫に起こる可能性もあります。
いざというときに思い出し、役立ててくださいね。
監修
重本 仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/2020年9月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』
文/SAY
イラスト/みやしたゆみ
※この記事で使用している画像は2020年9月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』に掲載されているものです。
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