猫と暮らす
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猫が「甲状腺機能亢進症」と診断されたら注意したいこと|獣医師が解説します
この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの疑問について、獣医師の重本先生が回答します。
重本 仁先生王子ペットクリニック院長(東京都北区)
甲状腺から出るホルモンが過剰に分泌される病気です
甲状腺機能亢進症の症状
・目がギラギラする(瞳孔が開く)
・活発に動き回る、攻撃的になる
・嘔吐・下痢をする
飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」①
食事の与え方や内容など、どんなことに注意したらいい?
大阪府 R・Tさん Ⅰちゃん(メス・17才)
※甲状腺機能亢進症を発症したのは15才当時
フードは少量をこまめに与えて、療法食の検討も
甲状腺機能亢進症には専用の療法食があります。このフードは、甲状腺ホルモンの構成成分であるヨウ素の量を制限することで、過剰なホルモン分泌を抑える効果が期待できるもの。薬と違って副作用の心配が少なく、長期的な摂取が可能です。食事の内容についても、かかりつけの獣医師に見直してもらうと安心でしょう。
飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」②
わが家には同年代の猫もいますが、かかると猫とかからない猫の違いは?
また、別の病気を併発することは?
東京都 H・Oさん Cくん(オス・10才)
※甲状腺機能亢進症を発症したのも10才
発症原因は不明です。さまざまな病気を併発するケースが
併発しやすい病気は多くあります。慢性的な高血圧による心臓疾患をはじめ、腎臓病、網膜の問題など、さまざまな病気が見つかる可能性があるでしょう。
ご紹介した飼い主さんのエピソードは、あなたの愛猫に起こる可能性もあります。
いざというときに思い出し、役立ててくださいね。
監修
重本 仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/2020年9月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』
文/SAY
イラスト/みやしたゆみ
※この記事で使用している画像は2020年9月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』に掲載されているものです。
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