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猫にとってヒゲは特別な器官! 飼い主さんが切るのは「絶対にNG」なワケ
猫の顔を見ると、立派に生えているヒゲに目がいくと思います。「長くて邪魔そうだな」と思って、飼い主さんが切ってしまうことがあるかもしれませんが、それはNG行為です。
猫のヒゲを故意に切ってはいけない理由について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫のヒゲを故意に切ってはいけない理由について、ねこのきもち獣医師相談室の先生が解説します。
猫のヒゲについて
——猫の「ヒゲ」とは、具体的にどういうものなのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「猫のヒゲは、根元に特殊な構造がそなわっている『触毛』という特別な器官です。鼻の両脇のいわゆるヒゲが一番立派で目立つ触毛ですが、そのほかにも目の上のあたりや口の横、頬アゴ下などや足首の付近など、体のさまざまな部位にさまざまな長さの触毛が生えています」
「猫のヒゲは、根元に特殊な構造がそなわっている『触毛』という特別な器官です。鼻の両脇のいわゆるヒゲが一番立派で目立つ触毛ですが、そのほかにも目の上のあたりや口の横、頬アゴ下などや足首の付近など、体のさまざまな部位にさまざまな長さの触毛が生えています」
——猫のヒゲはどんな成分でできているのですか?
獣医師:
「ヒゲを含め、触毛の長く伸びた毛の部分はタンパク質などで作られた丈夫な構造をしています。丈夫な毛を支える根元の部分には、特殊な形の静脈や感覚神経などが多く分布していて、毛の部分に伝わるわずかな振動などのさまざまな刺激を敏感に感じとれるような構造になっています」
「ヒゲを含め、触毛の長く伸びた毛の部分はタンパク質などで作られた丈夫な構造をしています。丈夫な毛を支える根元の部分には、特殊な形の静脈や感覚神経などが多く分布していて、毛の部分に伝わるわずかな振動などのさまざまな刺激を敏感に感じとれるような構造になっています」
猫のヒゲをハサミで切るのはよくない!?
——猫のヒゲをハサミなどで飼い主さんが切ってあげるのは、よくないことなのでしょうか?
獣医師:
「ヒゲなどの触毛を短く切ってしまうと、刺激を充分に感じ取れなくなる可能性があります。故意に切るのは絶対に避けましょう。また、ヒゲも含めて触毛が生えている根元もとても敏感です。むやみに触れたりすることも避けましょう」
「ヒゲなどの触毛を短く切ってしまうと、刺激を充分に感じ取れなくなる可能性があります。故意に切るのは絶対に避けましょう。また、ヒゲも含めて触毛が生えている根元もとても敏感です。むやみに触れたりすることも避けましょう」
——長くて邪魔そうだから切ってしまおう…といった考えはよくないのですね。
獣医師:
「そうですね。また、猫同士のじゃれつきやグルーミングの際などに、ヒゲを噛み切られてしまうことが稀にありますが、ヒゲが生える根元が傷んでいなければ、やがて切れたヒゲは抜け新しいヒゲがまた生えてきます。自然に生え変わるまでは、いじらずにそっとしておきましょう」
「そうですね。また、猫同士のじゃれつきやグルーミングの際などに、ヒゲを噛み切られてしまうことが稀にありますが、ヒゲが生える根元が傷んでいなければ、やがて切れたヒゲは抜け新しいヒゲがまた生えてきます。自然に生え変わるまでは、いじらずにそっとしておきましょう」
——猫のヒゲが勝手に抜けてしまうのは問題がないですか?
獣医師:
「特に問題ありません。触毛には特別な機能が備わっていますが、体のほかの部分を覆う普通の毛と同じように、時期が来たら抜け落ち、やがてまた新しく生えてくるサイクルを繰り返しながら健康な状態を保ちます」
「特に問題ありません。触毛には特別な機能が備わっていますが、体のほかの部分を覆う普通の毛と同じように、時期が来たら抜け落ち、やがてまた新しく生えてくるサイクルを繰り返しながら健康な状態を保ちます」
猫にとって、ヒゲは重要な器官。むやみに触ったり、切ったりすることは絶対にやめましょう!
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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