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なんだか猫がソワソワしてるかも…猫の「発情期」にまつわる豆知識5

ポカポカ陽気に誘われて、気持ちが浮き立つこの季節。どうやら、それは猫にも当てはまるようです。猫にとっての「ソワソワ」の正体、それはいわゆる「発情」。
発情期に本来の猫に見られる様子の変化、また飼い猫の行動について紹介します。

飼い猫でも発情する!?

野生の猫は、年に1回、気候が穏やかな時期に子猫を産みます。ですから、子猫を産むまでの、冬の終わりから春にかけての期間は、猫の「恋の季節」といえるでしょう。ちなみに飼い猫は、野生の猫より多く、年に2〜3回発情期があります。
「完全室内飼いだし、去勢・避妊手術をしているし……」と、飼い猫は、"恋"と無縁と思うかもしれません。しかし飼い猫も、"恋"をします。愛猫を観察してみると、以降に紹介するようなさまざまな方法で、その"恋"からくる衝動を、飼い主さんや日々の暮らしにぶつけているはずです。

メスのフェロモンに誘発されてオスがメスを探す

春、猫が恋を始めるのは、日照時間が影響しています。日が長くなると、メスはフェロモンを出すようになり、そのフェロモンや併せて起こるメスの発情行動に誘われ、オスもメスを探すようになるのです。ですから厳密には、発情(自然に起きる繁殖活動)は、メス次第といえます。

●飼い猫だとこんな行動が見られます
・外を気にして出たがるようになる(オス)
・落ち着きがなくなり人にすり寄ることが増える(メス)
・食欲が減り、中には少しやせる猫も(メス)

オスから逃げつつ品定め。猫目線の「イケメン」を探す

先に"恋"を仕掛けるのはメスですが、気がのったり、理想の相手が見つかるまで、メスはオスを邪険にすることも。ちなみに猫界では、容姿端麗よりも、体が大きいオスがモテます。年齢も、5〜7才と、"恋"の経験が多いオスの方が、メスに受け入れられることが多いようです。

ケンカの勝敗より体格とタイミングがカギになる

モテるのは体格のいいオスですが、オス同士でメスを奪い合うときも、大きい=ケンカの強いオスが有利。ほかの猫を一喝し、意中のメスと結ばれます。しかしときに、ケンカを蚊帳の外で見ていた弱いオスが、ほかのオスの目を盗んで、ささっとメスを奪い取る、なんてことも。

●飼い猫だとこんな行動が見られます
・室内でもマーキングしてしまうことが(オス)
・外の猫を見てナーバスになりやすい(オス)

交尾はたった数秒! メスは痛みを伴うらしい

いざ、"運命の相手"との交尾。しかし一度の交尾にかける時間はたった10秒ほど。しかも、オスのペニスの表面には細かいトゲがあり、受け入れるメスは痛みを感じるようです。しかしその痛みが排卵を促すため、猫は交尾をするとほぼ100%の確率で妊娠をします。その後、メスは子猫たちが自立するまで子育てをしていくのです。

●飼い猫だとこんな行動が見られます
・同居猫や人の体に馬のりになる(オス)
・しっぽの付け根を「叩いて!」とせがむ

いかがでしたか? こうした”恋劇場”を経て誕生した愛猫を想うと、より一層愛おしく感じますよね。たまには猫友さんと猫の”恋バナ”をしてみても楽しいかもしれません♪





参考/「ねこのきもち」2018年4月号『猫の恋劇場』特集(哺乳類学者 今泉忠明先生、獣医師 菊池亜都子先生監修)
撮影/尾﨑たまき、小森正孝
文/carrie-the-cat
※この記事で使用している画像は2018年4月号『猫の恋劇場』特集に掲載しているものです。

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