猫と暮らす
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猫が肉球をずっと舐めてる…考えられる原因とは? 獣医師が解説
猫が肉球をずっと舐めているときに考えられる原因
「猫はグルーミングをしますので、体毛や肉球を舐めることは正常です。そのうえで肉球を舐め続けてしまったり、噛んだりしてしまうときには…
- 肉球にこびりついた汚れをとろうとしている
- 肉球にかゆみや痛み、違和感を感じている
「たとえば、単純に肉球の部分がかゆい場合や、肉球の間の皮膚の炎症がある場合、爪が割れていて気になっている場合などのことも考えられます。場合によっては、腫瘍ができていたり、自己免疫疾患が原因で皮が剥けたり痂皮ができていることもあります」
「そうですね。肉球を舐めたり噛んだりしているのが一時的なのであればとくに問題はありませんが、下記のような行動、症状が見られる場合には注意が必要です。
- 長時間ずっと同じ場所を舐めている・噛んでいる
- 舐めた・噛んだところが赤くなっている、脱毛している
- 爪が折れている
猫がずっと肉球を舐めているときの対処法
「肉球をずっと舐めているときは、エリザベスカラーを付けるなどして、肉球を舐めさせないようにすることが大切です。しかし、肉球を舐める原因によっては動物病院での治療が必要な場合もあるので、可能であれば…
- 肉球の腫れがないか
- 皮膚の赤みはないか
- 爪は折れていないか
猫にしてあげたい肉球ケア
「猫の肉球はそれほど頻繁なケアをする必要はありませんが、汚れたときには蒸しタオルでやさしく拭いてあげてください。とくに冬場は乾燥することもあるので、肉球専用のケアクリームを塗ってあげてもよいでしょう。
また、猫も高齢になると血行が悪くなることが多いのですが、嫌がらなければマッサージしてあげると血行がよくなります。
肉球はデリケートな部分なので、触らせない猫も多いですが、飼い主さんが見たり触ったりできるのであれば、肉球にまつわる病気を早く発見できます」
「そうですね。たとえば、心臓が悪い猫は、血栓が後ろ足のほうにとんだときに後ろ足の肉球が冷たくなり、足の動きが悪くなります。日頃から飼い主さんがチェックしてあげることで受診の手掛かりになるので、ぜひやってみてくださいね」
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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