猫と暮らす
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「ごめん寝」の姿勢で寝る猫、熟睡できているの!? 獣医師が解説
「ごめん寝」で寝る猫 熟睡できてるの?
「ごめん寝に限らず、伏せの姿勢で寝ているときは、『レム睡眠』であるとも言われています。レム睡眠とは、体は寝ているけれど脳が動いている状態です。
外で暮らす猫では、休んでいても何か危険があればすぐに動けたほうがよいので、伏せで休んでいる姿を見やすいと思います。伏せはいつでも動ける体勢なので、あまり熟睡はしていなさそうですよね」
「そうですね。逆に、横になって丸くなって寝ているときは、脳も体も寝ている状態の『ノンレム睡眠』で、ぐっすり寝ているそうです。外で暮らす猫も、誰もいない静かなところで丸くなって寝ているのかもしれません。
室内の猫でもいろいろな姿勢で寝ますし、レム睡眠でもノンレム睡眠でも同じ姿勢で寝ることもあると思います。室内では外で出会うような危険はないと思いますが、『何か好きなものを見ていた』などの状況で伏せの姿勢でいたり、寝ていることもあります。
そのときに気持ちがよすぎたり、飽きてしまったりして、伏せの姿勢のまま寝ることもあるでしょう」
「顔を床に落とすほど脱力できるのは、室内猫ならではかと思います。ときには『眩しい』と感じていることもあるかもしれませんし、『いまは邪魔しないで』と感じていることもあるでしょう」
猫が眩しくてごめん寝しているときの対処法
「眩しければ猫が自分で移動すればよいので、猫が寝やすい場所を選べるようにしてあげるとよいと思います。
ケージなどの限られたスペースで環境を選べない状況だと、静かな場所や落ち着く場所、薄暗い場所を選べないので、 いろいろな状況をつくってあげたいですね。
普段の様子から愛猫がどういった状況が休みやすいのか、好きであるのか、リラックスできるのかを観察して、より心地よい環境に近づけてあげましょう」
睡眠が足りていない猫の体への影響
「睡眠が足りていない猫では、臓器に負担がかかってしまったり、ノイローゼのような症状が見られることもあります。
猫が質のよい睡眠をとれるように、ふだんから下記のような工夫を心がけてあげましょう。
- 落ち着く静かな環境をつくってあげる
- キャットタワーなどで高い場所を用意する
- 少し狭くて暗めな場所をつくってあげる
※一部の写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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