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保護猫を迎えようと考えていたらチェック! 複数飼いに必要な「家づくり」のポイント

すでに猫を飼っていて、新たな猫を迎えようとしている場合、「今の環境そのまま」というわけにはいかないですよね。しかも、迎えようとしているのが今まで外で暮らしていた保護猫だとしたら、なおさらしっかり環境を整えていたいもの。

そこで、複数飼いをするときにとくに準備すべきものと、対面のときの環境づくりをご紹介します。
撮影/奥山美奈子
こんなふうに仲よくなってくれたらいいですよね

多ければ多いほどいい「居場所」と「トイレ」

室内のあちこちに居場所をつくる

猫には、安心してくつろげる場所と、何かあったときに避難できる場所が必要。複数飼いの場合、猫ごとにそのような居場所を用意しましょう。1匹の猫が休める程度の大きさで、高さの違う居場所を家のあちこちに配置するのがポイントです。

猫トイレの数は多めに 静かな場所に置いて

排泄に神経質な猫の場合、同居猫が近くにいると落ち着いてトイレが使えないことがあります。また、同居猫の排泄物が残るトイレを使いたがらない猫も。粗相やオシッコの病気の原因にならないよう、それぞれの猫が好むトイレ環境をつくりましょう。
撮影/奥山美奈子

理想のトイレ環境

●トイレの数は匹数+1個を準備する
●猫それぞれの好みのトイレ砂を用意する
● 人や同居猫があまり通らない静かな場所にトイレを置く

ご対面は慎重に

いきなり保護猫をフリーにするのはNG

迎える保護猫の候補が決まったら、できればトライアル期間(お試し生活)を設け、相性を確認しましょう。その際、いきなり新しい猫を家で自由にさせると、先住猫は自分の縄張りに侵入されたと感じ、トラブルのもとに。
対面から自由にさせるタイミングは正しいステップを踏んで、1〜2週間かけて慎重に行いましょう。
撮影/尾崎たまき

「3つの空間」で段階を踏んで慎重にご対面を

1.別々の部屋

猫は、環境になれるまでに3日ほどかかるため、最初は2匹を別々の部屋で生活をさせます。この間に動物病院で感染症の有無の確認、ワクチン接種をすませましょう。

2.ケージ越しに

新入り猫と先住猫がそれぞれ落ち着いていたら、新入り猫をケージ(もしくはキャリーケース)の中に入れて、ケージ越しに対面を。先住猫が嫌がって逃げたら、無理強いしないようにしましょう。

3.同室で

どちらも威嚇しなくなったら、飼い主さん立ち会いのもと、部屋の中で2匹をフリーに。
どちらかが威嚇したら新入り猫をケージに戻し、少しずつ同室で過ごす時間を増やして。
新しく保護猫を迎えるときは、慎重すぎるほど慎重に、準備に準備を重ねるにこしたことはなさそうです。まずは、今の住居の広さや部屋数などの条件が、複数飼いに適しているかをチェックしたうえで、十分な準備をして迎えてあげたいですね。
参考/「ねこのきもち」2019年12月号『考えたい! 複数飼いのQOL』(監修:東京大学附属動物医療センター獣医師 菊池亜都子先生)
文/ハナマサ
※この記事で使用している画像は2019年12月号『考えたい! 複数飼いのQOL』に掲載しているものです。
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