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子猫が発症すると特に危険!?「猫白血病ウイルス感染症」

「猫白血病ウイルス感染症」は、重症化すると命を落とすおそれのある危険な病気ですので、愛猫が感染しないようしっかりと対策することが大切です。
今回は、猫の飼い主さんなら知っておきたい、猫白血病ウイルス感染症の症状や原因、治療法、注意点、予防法などについて解説します。

猫白血病ウイルス感染症って?どんな症状があらわれるの?

眠い猫
ramustagram/gettyimages
猫白血病ウイルス感染症は、「猫白血病ウイルス」に感染することで発症する病気です。

詳しくは後述しますが、病名に「白血病」と入っているものの、白血病以外にもさまざまな病気や症状を引き起こす場合があります。生後まもない子猫などが感染すると、死に至る危険性が高くなるので、十分注意してください。

猫白血病ウイルス感染症の症状とは?

初期症状は一時的

猫白血病ウイルスに感染した初期の数週間は、食欲不振や貧血、発熱、リンパ節の腫れといった症状が見られますが、これらの症状は一時的なもので、やがて落ち着きます。

「持続感染」の状態に入ると

初期症状が落ち着いた後、免疫の働きによってウイルスが排除できずに体内で増え続けると、「持続感染」と呼ばれる状態に入ります。持続感染の状態になると、そこから数カ月~数年以内に、白血病やリンパ腫といった血液のがん、免疫不全、口内炎、歯肉炎、貧血など、さまざまな病気・症状を発症するケースが多いでしょう。

猫白血病ウイルス感染症の原因・感染経路とは?

退屈そうな猫
Stegarau/gettyimages
猫白血病ウイルス感染症は、感染した猫の唾液や尿、鼻汁、便、乳汁などに含まれたウイルスが、ほかの猫の口や鼻の粘膜から体内に入ることで感染します。

そのため、感染した猫とのケンカやグルーミング、食器の共有などによって感染する可能性が考えられるでしょう。また、感染した猫が妊娠すると、その子猫も母胎や乳汁を介して母子感染することがあります。

なお、この病気は猫から猫へ感染しますが、今のところ、人やネコ科以外の動物には感染しないと考えられています。

猫白血病ウイルス感染症の治療法や受診する際の注意点は?

眠る猫
Guven Polat/gettyimages
猫白血病ウイルス感染症には、直接的に有効な治療法はありません。そのため、症状に合わせた対症療法や、免疫力を高める治療を行うのが一般的です。

例えば、貧血を起こしている場合は、投薬や輸血などで症状の改善を図り、白血病やリンパ腫を発症している場合は、抗がん剤治療や放射線治療、外科手術などを行います。

動物病院を受診するときの注意点

猫白血病ウイルス感染症の治療などで動物病院を受診する場合は、ほかの猫から隔離する必要があるケースも見られます。来院前に連絡を入れるのはもちろん、待合室ではキャリーケースから猫を出さないようにするなど、配慮が必要です。

猫白血病ウイルス感染症の予防法とは?

女性の膝にのる猫
vladans/gettyimages
猫白血病ウイルス感染症を予防するには、感染した猫と接触させないことが有効な方法といえるでしょう。

また、ワクチンで予防できる場合もありますが、ワクチンを打っても100%予防するのは難しく、副作用が出るケースも見られます。ワクチンを希望する場合は、獣医師とよく相談するようにしましょう。
なお、外を出歩く習慣のある猫は、猫白血病ウイルス感染症にかかりやすいといわれているので、愛猫を外に出さない工夫をすることも大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫白血病ウイルス感染症って何?感染原因や予防法とは』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
   ねこのきもちWEB MAGAZINE『【猫白血病ウイルス感染症[ねこはっけつびょうういるすかんせんしょう]』
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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