寒くなると猫は寝ることが多くなりますが、そのときにちょっと変わった寝方をすることがあります。今回は、哺乳動物学者の今泉忠明先生に、寒い時期に見られる猫の寝姿と、その心理や理由について教えていただきました。猫の寝姿のかわいい画像も必見ですよ!
丸まって眠る
猫が丸くなって寝る姿は、アンモナイトの化石に似ていることから、「アンモニャイト」と呼ばれています。
気温が13度以下になると、「体の熱をできるだけ外に逃したくない」「自分の吐く息を体に当てて温めたい」といった保温目的で、よくこのポーズをするという説があります。
また、お腹を隠せるポーズでもあるので、警戒心の強い猫はこれをすることで、安心して眠れるようになるようです。
猫同士でくっついて眠る
2匹以上の猫がくっついて眠る姿は「猫団子」といい、血縁関係にあるか、信頼し合っている猫たちの間でよく見られる行動です。寒い時期にこの姿で寝るのは、暖をとって体を温め合おうとしているというのが一番の理由でしょう。
また、猫は子猫のころに母猫や兄弟猫とくっついて眠る習慣があるため、子猫のころを思い出して安心したり、一定のリズムの相手の寝息や心音を聞くことで、心地よい気持ちになったりしていることが考えられます。
猫たちのかわいい「アンモニャイト」&「猫団子」をご紹介♪
ここからは、ねこのきもちアプリに投稿された、猫たちのかわいい「アンモニャイト」&「猫団子」姿をご紹介します!
こちらはサバトラ猫のハロくん。アンモニャイトだけでなく、おめめを隠してまぶしい寝をしています! 寒くてまぶしいけれど、どうしてもこの場で寝たかったのかな?
雪……寒すぎにゃん
足の丸まり方がまさにアンモナイトの化石のようになっているのは、雪の日に撮られた白猫のひめちゃん。「雪寒すぎ!」という抗議が聞こえてきそうなほど、しっかりとした丸まり具合です♪
眠れない……けどいっか♪
飼い主さんのベッドを占拠しているのは、くっつきすぎて何匹いるのかわからないほどの大きな猫団子! 眠れないのは大変ですが、追い出す気持ちがまったくわかないほど至福の絶景ですね♡
じつは寝ていないにゃ!
こちらは、猫ベッドで気持ちよさそうに猫団子になっているキジトラ猫のしじみくんたちです。寝ている2匹の上から、1匹だけバッチリカメラ目線を決めているのがおもしろい♪
猫が丸まったりくっついて寝たりするのは、ただ暖かさを求めているだけではなく、安心感も得られるからだったんですね。寒い時期になったら、ぜひ猫の寝姿をチェックしてみてください!
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 「ねこの博物館」館長 日本動物科学研究所所長)
参考/2021年2月号『いろんな意味があったなんて!猫の「なぜ?」行動クイズ』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。