猫と暮らす
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子猫を迎えたとき、これだけは「最初にしておきたいこと」
子猫を迎えるときに準備しておきたいものは?
丸山先生:
「最初に用意したいのは寝床、トイレ、水とフードの3点です」
――寝床はどのようなものを用意すればいいですか?
丸山先生:
「初めての環境にやってきた子猫は戸惑うことも多く、疲れてしまいがちです。最初は猫が安心できるように、クレートなどの隠れられる環境の寝床を用意しましょう」
――トイレの置き場所や、子猫への覚えさせ方も教えてください。
丸山先生:
「トイレは部屋の隅などの、静かな落ち着いたところに置くのがポイント。子猫の行動をよく観察し、排泄しそうなサインを見せたら、猫砂を入れたトイレにつれていきましょう。ニオイを嗅ぐ、そわそわと場所を探すなどの行動が当てはまります。
もし粗相をしてしまったら排泄物のニオイをよく拭き取り、そのニオイのついた新聞紙などを新しいトイレに入れると、トイレと認識しやすくなりますよ」
――水とフードはどのような点に注意すればいいですか?
丸山先生:
「迎える前に食べていたフードの種類や食事の時間帯を確認しておき、なるべく以前と近い食事環境を整えます。
最初は環境に慣れずに、フードを食べないこともあるでしょう。少量をお皿に入れて置いておくと、次第に慣れてきて食べ始めるかもしれません」
猫の体調もチェック!ポイントは「食欲と元気があるか」
丸山先生:
「新しい環境にやってきた子猫は体調を崩しがちになるので、細心の注意を払いましょう。体調については、食欲と元気があるかが大切なポイント。また順調に成長していることを確認するためにも、体重測定をするとより安心です。
新しい環境ではストレスで胃腸に不調を起こすことも多いので、嘔吐や下痢をしていないか注目してください。またワクチン接種履歴、寄生虫の駆除の有無も確認しておきましょう」
子猫との接し方で注意するポイントは?
丸山先生:
「子猫にとって危ないことがない限りは、基本的に自由にさせてください。始めの数日は部屋中を徘徊するなど、落ち着かないと思います。ですが次第に環境にも慣れてくれるはずです」
子猫が夜鳴きする場合は?
丸山先生:
「子猫は環境の変化や、親や兄弟と離れてひとりになったことによる不安で夜鳴きをすることがあります。また飼い主さんに慣れてくると、飼い主さんの姿が見えずに不安で鳴くことも考えられます」
――夜鳴きの対処法はありますか?
丸山先生:
「かわいそうですが、『鳴いても誰も来てくれない』『ケージから出してもらえない』と先に覚えさせた方が、夜鳴きは軽減するでしょう。
夜鳴きがひどいときは、ケージの上から布などで覆い、暗くすると落ち着かせられることも。
また子猫は自分で体温調整するのが難しいため、湯たんぽやペット用ヒーターなどの壊されにくい保温器具を使うのもいいでしょう。やけどに気をつけながら身体を温めることで、睡眠を促しやすくなりますよ」
――ありがとうございました!
取材・文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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