猫と暮らしていると、とくに抜け毛の多い時期がありますよね。そんな猫の抜け毛が多くなる「換毛期」について、動物病院院長の草場宏之先生にお話を伺いました。換毛期のメカニズムや、抜け毛によって考えられるトラブル、対応方法を解説します。
猫の換毛期とは?
猫の毛はふだんからそこそこ抜けるものですが、体温調節をするための「アンダーコート」が生えている猫の場合、気温の変化に伴って抜けることが多くなります。
暑い季節になる前の春にはふわふわの被毛が抜け落ちてさっぱりとした被毛に生え変わり、寒い季節の前の秋には、冬の寒さに備えてボリュームのある被毛に生え変わるのです。
このように、被毛が生え変わる季節を「換毛期」と呼び、なかにはふだんの10倍以上抜け毛が増える猫もいるのだとか。
抜け毛によって起こるトラブルとは?
抜け毛が猫の体についたままだと、もつれて大きな毛玉になってしまうことがあります。その毛玉が何かに引っかかって皮膚が引っ張られてしまうと、炎症を起こすおそれも。毛玉が巨大化しすぎてしまった場合は、安全のためにもトリミングサロンや動物病院で処置してもらいましょう。
また、猫が毛づくろいで大量に抜け毛を飲みこんでしまうと、胃腸の中で塊となって粘膜を刺激し、病気の引き金になることも。
どう対応したらいいの?
猫の抜け毛トラブルを防ぐためには、こまめなブラッシングで抜け毛を取り除くことが大切です。
短毛猫ならラバーブラシ、長毛猫ならスリッカーとコームでしっかりブラッシングしましょう。換毛期の間は、短毛猫は1日1回、長毛猫は1日2回のお手入れを目安にして。
愛猫の健康のため、そして快適に猫と生活していくためにも、抜け毛の対応はしっかりとしていきたいですね。今回ご紹介した内容も参考に、愛猫の毛のタイプや抜け毛の特徴を把握し、猫の換毛期に備えましょう。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の抜け毛対策!原因や対処法、掃除のコツもご紹介!』(監修:横浜戸塚プリモ動物病院院長 草場宏之先生)
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。