1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 健康管理・健康診断
  5. 【獣医師監修】猫に健康診断は必要?頻度・検査内容・受け方を解説

猫と暮らす

UP DATE

【獣医師監修】猫に健康診断は必要?頻度・検査内容・受け方を解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「まだ元気だから」「病院でストレスを与えそう」などという理由で、愛猫の健康診断にちゅうちょする飼い主さんも多いですが、思わぬ病気が隠れていることもあります。受ける頻度や検査内容などを知り、年齢に合った健康診断で愛猫の健康を守りましょう。

この記事の監修

長谷川 諒 先生

 獣医師・潜水士

 きたじま動物病院所属
 株式会社あにまーる所属
 ヤマザキ動物専門学校非常勤講師(薬理学)

 北里大学獣医学部獣医学科卒業
 北里大学獣医生化学研究室所属 研究テーマ「猫の慢性腎不全における鉄代謝」

●所属:国際猫医学会日本猫医学会日本獣医学会日本獣医がん学会

●主な診療科目:内科(猫)/一般診療(外科、内科)/予防医療

続きを読む

健康診断について知っておきたいこと 

猫の健康診断について、飼い主さんが知っておくべき基本的なポイントをご紹介します。

元気な猫でも健康診断が必要?

健康診断は「身体検査」、「血液検査」、「尿検査」などを組み合わせて、総合的に健康状態を診断するものです。健康な状態での検査数値を記録しておくと、不調なときの診断の手がかりになるため、元気なときこそ受ける意味があります。
また、病気の早期発見に繋がることもあるので、やはり健康診断は大切です。

どのくらいの頻度で受けたらいいの?

一般的に、成猫は年に1回が目安ですが、シニア猫や持病のある猫は半年に1回以上を推奨します。健康状態にもよるので、詳しくはかかりつけの動物病院に相談してくださいね。

最初の健康診断はいつから受けられる?

いつからでもOKですが、6カ月齢以降が一般的。最初のキッカケとして多いのが去勢・避妊手術のときで、手術前に全身の健康チェックが必要なため、受けることになります。

健康診断に適した季節はあるの?

おすすめなのは秋。基本的に健康診断に季節は問いませんが、春は犬の予防接種があるので病院が混みやすく、また移動の際に夏は暑く冬は寒いため、猫に負担がかかることも考えられます。

往診でもしてもらえるの?

基本的な検査であれば往診でも可能です。しかし、レントゲン検査や超音波検査など、特殊な機器を使って詳しく行う場合は飼い主さんの自宅ではできないので、動物病院に行く必要があります。

排泄物は持参した方がいい?

便検査を受ける場合は、自宅で採ったウンチを持参しましょう。尿検査を受ける場合は動物病院で採るのが一般的ですが、病院での採尿が困難な猫の場合は持参する方がいい場合もあります。

健康診断に予約は必要?

予約が必要かどうかは動物病院によると思いますが、可能であれば事前に予約しておくことをおすすめします。検査内容によっては時間がかかるため、一時的に猫を預かって検査することもあるからです。排泄物の持参など、自宅ですべきことがないか事前に確認しておきましょう。

受ける検査の内容はどうやって決めるの?

検査の組み合わせは、年齢・健康状態・猫種などを踏まえて、獣医師と飼い主さんで相談します。その際、健康状態で気になることがあれば伝えてください。より適した検査の提案につながります。

費用について事前に聞くのは失礼?

動物病院ごとに検査費用を設定しているので、事前に費用について問い合わせてもらっても構いません。病院によっては、総合診断パッケージ料金を定めている場合もあります。

健康診断の前日・当日の食事はどうするの?

血液検査は食事の影響を受けて数値が変化します。より正確な診断をするため。8~12時間は間隔を開けたいので、前日の夜9時以降は食事を与えないようにしましょう。水はふだん通りに飲ませても大丈夫です。

体力のないハイシニアも受けるべき?

15才以上のハイシニア期の猫は、人間に換算すると70才以上にもなります。内臓の機能が衰え、体力や免疫力も低下します。とくに猫では、年齢に比例して増える慢性腎臓病や甲状腺機能亢進症が健診で判明することが多いので、3カ月に1回は受けましょう。

すべての猫に受けてほしい「基本の健康診断コース」

猫の健康診断で行う、4つの基本的な検査の内容をご紹介します。

身体検査

最初に行うのが身体検査。飼い主さんに話を聞き、猫を見る・触る、肺や心臓の音を聴くなどして、体を全体的にチェックします。とくに目・口・耳・お尻などは視診や触診でよくチェックし、炎症や傷などが見つかればこの時点で治療が開始できることもあります。

血液検査

猫から少量の血を採り、血液検査機器を使って検査します。健診で行うのは、血液中の血球成分の状態を調べる「血球掲載」と内臓機能などを評価する「血液生化学検査」です。
猫白血病ウイルスと猫エイズウイルスの感染有無を調べるには、別途「ウイルス検査」が必要です。
また、シニア猫に多い「甲状腺機能亢進症」の診断は、別途「甲状腺ホルモン検査」という特殊な血液検査が必要となります。10才以降に多い病気といわれているので、7~8才頃から受けておくと安心です。

尿検査

自宅で採取した尿、または病院で採った尿で検査を行います。検査はpHやタンパク質など尿の性状を見る「尿生化学検査」、尿の薄さや比重を確認する「尿比重測定」、尿中の細菌や血症などの有無を調べる「尿沈渣検査」の3種類です。泌尿器科系の病気の早期発見に欠かせません。

便検査

新鮮なウンチで検査をします。顕微鏡で便に含まれる回虫などの内部寄生虫の有無、細菌バランス、消化状態を見ます。また、便のニオイや異臭がしないかなども診断の材料になります。

愛猫の健康状態で気になることがあるときの「しっかり健康診断コース」

猫の体をさらに詳しく調べたいときに行う、オプション検査の一部をご紹介します。

レントゲン検査

レントゲン検査では、猫を仰向けと横向きにして、腹部と胸部の内臓やその周辺を撮影します。各臓器の大きさや形状や位置などを確認し、外見ではわからない病気を診断します。さらには骨の変形や関節の異常もチェックできます。

超音波検査

猫の胸部や腹部にプローブ(器具)を当て、レントゲン検査では判断しにくい各臓器の内部構造をモニター画像でチェックします。心臓の動きや心筋の厚さ、腎臓や膀胱の結石の有無、内臓にできた腫瘍の検出など、レントゲンで評価できない細かいところの検査に有用です。

猫の健康を守るうえで大切な、健康診断について解説しました。かかりつけの獣医師とも相談しながら、猫の年齢や健康状態などに合わせた定期的な健診を心がけましょう。

監修/長谷川諒先生(きたじま動物病院)
文/ねこのきもちWeb編集室
参考&画像・イラスト出典/「ねこのきもち」本誌、ムックより

CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る