猫と暮らす
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同居猫が亡くなったとき、猫は仲間の「死」を理解できているのか?|獣医師解説
今回、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に、猫のペットロスについてお話を聞いてみることに。
猫は仲間の死を理解することができるのか?
「猫が『死』という概念を理解しているかどうかは難しいですが、人と同じように、同居猫(犬)が亡くなったときには、猫もペット(仲間)ロスになるといわれています」
「同居猫(犬)の死が与える影響に関する研究はあまり行われてはいないのですが、2016年に発表された論文によると、同居猫(犬)の死後、行動の変化が認められたということが報告されています」
同居猫の死後に見られた行動の変化
「論文によると……
- 飼い主にすり寄りそばから離れない
- 縄張り意識の増加
- 亡くなった動物のお気に入りの場所を探す
- 鳴く頻度や大きさの変化
といったもので、そうしたことが約6カ月間続いたそうです。また、これらの行動の変化は、亡くなった動物が同種でも異種でも大きな変化はなかったとのことです。
この結果から、猫が『死』という概念を理解しているかどうかの判断をすることは難しいけれども、死を経験した後の行動変化として表れることは事実なようです」
同居猫が亡くなってしまって、遺された猫が同居猫のそばに近寄らないという行動変化もあると思います」
同居猫の死で愛猫がペットロスになったら…
「ペットロスから立ち直るためには、時間が解決してくれるのを待つ以外にありません。新たに猫を迎えるという選択肢もありますが、猫同士の相性の問題もあるので、安易に新しいコを迎えるのは気をつけたほうがいいでしょう。
愛猫の死は飼い主さんご自身もつらいでしょうから、飼い主さんも気分を少しずつ立ち直らせながら、今生きている愛猫とともに前向きに進んでいってほしいです」
参考文献:Walker JK, Waran NK, Phillips CJ. Owners’ Perceptions of Their Animal’s Behavioural Response to the Loss of an Animal Companion. Animals.2016
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
編集/ねこのきもちWeb編集室
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