猫と暮らす
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猫が『いつもよりうるさい』ときに考えられる理由は?鳴き声からわかる猫のキモチ
愛猫がふだんどんな声で鳴いているか、飼い主さんは把握できていますか? 「いつもの鳴き声と違う」と感じる場合、異変のサインの可能性もあるようです。
今回は、猫の鳴き声からわかる気落ちについて、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説。いつもより鳴き声がうるさい場合に考えられる理由や、注意が必要な鳴き声などについても紹介します。
今回は、猫の鳴き声からわかる気落ちについて、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生が解説。いつもより鳴き声がうるさい場合に考えられる理由や、注意が必要な鳴き声などについても紹介します。
鳴き声からわかる猫の気持ち
猫は飼い主さんに自分の気持ちを伝える手段として、「鳴き声」を使います。猫は鳴き声の大きさや長さなどを組み合わせて、自分の気持ちを伝えているのです。例を見てみましょう。
猫の鳴き声が「小さい」「短い」場合
猫の鳴き声が「小さい」「短い」場合は、軽いあいさつやお返事など、ちょっとした気持ちを伝えるコミュニケーションだといわれています。
猫の鳴き声が「大きい」「長い」場合
猫の鳴き声が「大きい」「長い」場合は、飼い主さんに「かまってほしい」などの主張が表れています。そのなかでも、いつもより低く強めの鳴き声や、長く大きな鳴き声を出しているときは、不満や不調を訴えている可能性があるでしょう。
猫によって鳴き方はさまざまですが、ふだんよりも鳴き声がうるさいと感じたら「不満や不調のサインかも」と考えてみることが大切ですね。
猫によって鳴き方はさまざまですが、ふだんよりも鳴き声がうるさいと感じたら「不満や不調のサインかも」と考えてみることが大切ですね。
「猫が不満やストレスを感じること」とは
猫はどんなことに不満やストレスを感じるかというと、たとえば……
- 十分に食事ができていない
- 新鮮な水を好きなときに好きなだけ飲めない
- 気に入ったトイレで落ち着いて排泄できない
- 生活環境がうるさくて眠れない
- 寒すぎる・暑すぎる
- 体の具合が悪かったり痛い箇所がある
- 遊びが足りない
- 飼い主さんに甘えられない、構ってもらえない
など。猫が不満やストレスを感じる原因はさまざまですので、飼い主さんは気づいてあげられるといいですね。
猫に話しかけられたときの飼い主さんの対応
上記のような鳴き声で愛猫が飼い主さんに話しかけてきたときは、その猫のしてほしい気持ちを叶えてあげながら、人が相手のときと同じように話しかけてあげてみてください。
猫は人の言葉の意味はわからないけれど、同じ状況のときに同じフレーズで返してあげるようにすると、猫との信頼関係も深まるでしょう。
また、猫は人の表情の変化も見ているので、返事をするときは笑顔で答えてあげてみてくださいね。
猫は人の言葉の意味はわからないけれど、同じ状況のときに同じフレーズで返してあげるようにすると、猫との信頼関係も深まるでしょう。
また、猫は人の表情の変化も見ているので、返事をするときは笑顔で答えてあげてみてくださいね。
猫の鳴き声がいつもと違う…注意が必要なものとは?
いつもの聞き慣れた愛猫の鳴き声と違い、「なんか変だな」と感じた場合は、異変の可能性も。病気が疑われるのは、下記のようなケースです。
喉に炎症がある
喉に炎症がある場合に、鳴き声に異変が見られます。声が出なかったり、かすれることがあるので、飼い主さんは異変に気づけるでしょう。
炎症の原因としては、下記のようなものが考えられます。
炎症の原因としては、下記のようなものが考えられます。
- 環境の変化や、飼い主さんが長時間にわたっていないなどの状況下で、長時間鳴き続ける
- 感染症などで喉に炎症が起こっている
尿石症を患っている
猫が尿石症を患っている場合、排尿時の激しい痛みでつらそうに唸るように鳴くことがあります。また、鳴きながら震えたり、うずくまってしまうような猫も。
【豆知識】「発情」のときも鳴き声に変化が!
とくに注意が必要というわけではないですが、発情している猫も鳴き声がいつもと違います。
性的に成熟した猫は、発情シーズンになると交尾の相手を求めて独特な声で鳴くようになります。オスは太めで低く、メスは高めと、それぞれ声にも違いがあります。独特の声で鳴いて相手を呼んだり、自分の存在をアピールしたりしているのです。
そんな猫の鳴き声を聞いて、ふだんと比べて「うるさい」と感じる飼い主さんもいるかもしれませんね。
性的に成熟した猫は、発情シーズンになると交尾の相手を求めて独特な声で鳴くようになります。オスは太めで低く、メスは高めと、それぞれ声にも違いがあります。独特の声で鳴いて相手を呼んだり、自分の存在をアピールしたりしているのです。
そんな猫の鳴き声を聞いて、ふだんと比べて「うるさい」と感じる飼い主さんもいるかもしれませんね。
猫の鳴き声には、いろんなバリエーションがあります。愛猫の鳴き声がふだんはどのような声で、またどのような状況下で鳴いているのか、飼い主さんは把握するようにしてください。病気などの異変で違う鳴き声をしている場合にも、早く気づくことができるようになるでしょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
編集/ねこのきもちWeb編集室
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