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シニア猫の健康チェック

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猫は7、8才から高齢期と言われています。年齢を重ねるにつれて、病気にかかりやすくなりますがその中には初期症状に気付きにくいものも少なくありません。愛猫の様子をふだんからよく観察し、「いつもと違う」と早く異変に気付いてあげられるようにしておきましょう。

体・顔周り・行動から健康チェックしましょう

ここでは、日常の観察やスキンシップをしながら、簡単にできる猫の健康チェックを紹介していきます。毎日するのが理想ですが、難しい場合には週に1~2回でも実践してみましょう。

体を触ってチェックしましょう。 【1】背中を触りましょう。

●毛の感触がいつもと違う。
ツヤがなくガサガサしている、毛が束になっているなど
●毛が薄くなっている、部分的に脱毛している。
皮膚炎があるか、内臓疾患や口内疾患のために栄養状態が悪くなっている可能性があります。また、ストレスによる過剰な毛づくろいで、脱毛している可能性もあります。
●ザラザラ・ボコボコとした感触がある。
皮膚炎による発疹がある可能性があります。
●急に痩せた。
糖尿病、甲状腺機能亢進症、がんなどさまざまな病気の可能性がありあす、また、口内疾患のために食事をとれていない可能性も。さらにストレスなどの精神疾患も考えられます。
●触ると嫌がったり、鳴いたりする。
その場所に痛みがある可能性があります。

体を触ってチェックしましょう。 【2】背中の皮膚をつまみましょう。

●つまんだ部分の戻りが遅い、戻らない
皮膚が元に戻るのに時間がかかったり、つまんだ形のまま戻らなかったりする場合は水分摂取不足で脱水気味になっている可能性があります。

体を触ってチェックしましょう。 【3】胸からお腹を触りましょう。

●しこりや腫れがある。
乳腺腫瘍やリンパ腫などのがんの可能性があります。このほかでもございませんがリンパ節や内臓が腫れていたり、便秘でお腹が張っていたり、異物を飲み込んでいる可能性も。当日中に受診しましょう。
●触ると嫌がったり、鳴いたりする。
内臓や皮膚などに異常があり、痛みがある可能性があります。
●心拍が速い。
猫の正常な心拍数は安静時で1分間に100〜160拍。お腹を触って心拍数を測り、これより速い場合は心臓病などの可能性があります。

体を触ってチェックしましょう。 【4】しっぽを軽く触りましょう。

●変形している。
生まれつき曲がっているのではなく、いつもと違って変形している場合はケガや骨折の可能性があります。
●ボツボツや脱毛がある。
皮膚炎による発疹や炎症がある可能性があります。

体を触ってチェックしましょう。 【5】前足・後ろ足を触りましょう。

●しこりや腫れがある。
リンパ腫などのがんや、リンパ節が炎症を起こしている可能性があります。また、ねんざ、骨折、関節炎などによる腫れや皮膚トラブルの可能性もあります。
●触ると痛がったり、鳴いたりする。
関節炎などにより、その部分に痛みがある可能性があります。

顔周りを見て・触ってチェックしましょう。 【1】 目を見ましょう。

目がいつもと違って見えるとき
●トロンとしている。
目に輝きがないのは体調が悪い可能性があります。
●まぶしそうにしている。
角膜炎、結膜炎や緑内障などの可能性があります。
●にごっている。
ブドウ膜炎になっているか、出血している可能性があります。
●黒目がユラユラと大きく揺れている。
脳や内耳に異常が起きている可能性があります。
●異常にギラギラしている。
明るいところでも瞳孔が開いていて、目がギラギラして見える場合は、甲状腺機能亢進症の可能性があります。
●黒や白の目ヤニが大量に出ている。
茶色の目ヤニが少し出るのは心配いりませんが、黒か白の目ヤニが大量に出る場合はドライアイ(乾性角結膜炎)の可能性があります。
●黄や緑の目ヤニが出ている。
角膜炎、結膜炎など、目のどこかに炎症が起きている可能性があります。
●白目や目の周囲が赤くなっている。
結膜炎、角膜炎のほか、まれに多血症の可能性があります。また、瞬膜というところに炎症が起きている可能性もあります。

顔周りを見て・触ってチェックしましょう。 【2】 口の中を見てみましょう。

●歯茎や唇が赤く腫れたり、ただれたりしている。
歯周病や歯肉口内炎などの口内疾患により、炎症が起きたり腫瘍ができたりしている可能性があります。
●歯石がついている。
歯周病になる可能性があるので、早めに動物病院で相談をしましょう。

顔周りを見て・触ってチェックしましょう。 【3】 耳の中を見ましょう。

●乾燥した黒い耳アカ、湿った茶色い耳アカがある。
耳ダニ症やマラセチア菌(カビの一種)などに感染し、外耳炎を起こしている可能性があります。
●黄色い膿のようなものがある。
重度の外耳炎、中耳炎か、外傷が化膿している可能性があります。
●ツンとするような刺激臭がする。
重度の外耳炎、中耳炎、外傷が化膿している可能性があります。
●耳介の内側が白っぽい、または黄色っぽい。
耳介(耳の三角形のところ)の内側は、猫の体の中でも皮膚の色がわかりやすい部分。いつもより白っぽく見える場合は貧血の可能性があります。また黄色っぽく見える場合は肝臓の異常により、黄たんが出ている可能性があります。

●触ると嫌がったり、鳴いたりする。
外耳炎や中耳炎などにより、耳に痛みがある可能性があります。

顔周りを見て・触ってチェックしましょう。 【4】 鼻を見ましょう。

●色のついた鼻水や鼻血が出ている。
クリーム色か緑色の鼻水が出ている場合は、感染症の可能性があります。また、鼻血が出ているときは歯周病か腫瘍の可能性があります。

顔周りを見て・触ってチェックしましょう。 【5】 あごを触りましょう。

●黒っぽいブツブツがある。
「猫座瘡(ねこざそう)」いわゆる「猫ニキビ」ができています。
●グリグリとしたしこりがある。
リンパ腫の可能性があるので、それ以上触らずすぐに受診して。またリンパ節の炎症や耳や歯茎の炎症の影響で腫れている可能性もあります。

行動を見てチェックしましょう。 【1】寝起きの様子を見ましょう。

●目を覚ましてもあまり動かず寝てばかりいる。
体調が悪い可能性があります。また、首や腰などに痛みがあり動きたくない可能性もあります。
●起きたときの行動がいつもと違う。
「いつもは爪とぎをするのに今日はしない」などの様子がある場合、体調が悪い可能性があります。
●伸びをしない。
猫も目覚めて活動を始める前には、体を伸ばすものです。伸ばさないのは腰や足に痛みがある可能性があります。
●若いときよりも活発に動き回る。
高齢の猫がせかせかと活発に動き回るのは、甲状腺機能亢進症の可能性があります。

行動を見てチェックしましょう。 【2】毛づくろいの様子を見ましょう。

●毛づくろいをほとんどしない。
いつもは毛づくろいをするはずのタイミングもほとんどしないのは、体調が悪いか、首・背骨・腰などに痛みがあって体が曲げられない可能性があります。
●同じところばかり何度もなめる。
なめている部分の皮膚や内臓に違和感、かゆみ、痛みなどがある可能性があります。また、ストレスにより過剰な毛づくろいをしている可能性があります。
●毛がガサガサしている、ツヤがない。
加齢により、多少はツヤがなくなるものですが、急に全身の毛がガサガサになったら体調が悪い可能性があります。また、水分摂取不足のために脱水気味になっている可能性もあります。

行動を見てチェックしましょう。 【3】遊びに誘って動き方を見ましょう。

●好きなおもちゃに反応しない。
いつもは興味をひくはずのおもちゃを見せてもまったく反応しない場合は、体調が悪いか、どこかに痛みがある可能性があります。
●高いところに上らない。
おもちゃで高いところに誘導しても上らない場合は、腰や足に痛みがある可能性があります。
●歩いたり、ジャンプしたりするときふらついている。
足を引きずっていたら骨・関節・靭帯の異常、まっすぐ歩けなかったら脳や神経の異常の可能性があります。

行動を見てチェックしましょう。 【4】上下運動の様子を見ましょう。

●足運びがいつもと違う
左右どちらかの足を地面につけていなかったり、体重がかからないようにかばったりしている場合は、ケガや骨折をしている可能性があります。または関節や靭帯に異常があり、痛みを感じている可能性があります。

行動を見てチェックしましょう。 【5】寝ているときの様子を見ましょう。

●寝苦しそうな表情をしている。
じっとうずくまったままだったり、表情が険しく見えたりする場合はどこかに痛みがあるか体調が悪い可能性があります。
●呼吸が荒い、息苦しそう。
ハァハァ、ゼーゼーしている場合は呼吸器系の病気や発熱の可能性があります。また息苦しそうな場合は鼻が詰まっている可能性があります。

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