→猫は基本的にグルーミングにより自分で体をキレイにしているため、定期的にブラッシングをすれば十分です。しかし、長毛腫の猫ではブラッシングやお手入れを怠ると毛玉ができて皮膚炎を起こしてしまうことがあります。そのような状況になってしまった場合は毛玉を取り、シャンプーをすることで改善るがみられることがあります。シャンプーのメリットや、嫌がるときの対処法について、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生にお話を伺いました。
どんな猫はシャンプーが必要?
猫は基本的にグルーミングにより自分で体をキレイにしているため、短毛種の場合はひとまずブラッシングをすれば十分です。長毛種の猫の場合は、毛玉ができることにより皮膚炎を起こす心配があります。個体差はありますが、2~3カ月に1度の頻度でシャンプーしてあげるといいでしょう。
また、あごの下やしっぽの付け根にニキビができやすい猫、肥満でお尻まわりのグルーミングができない猫は、状態に合わせて部分的にシャンプーしてあげると効果的なことがあります。
不要だけど、シャンプーにはメリットも!
被毛が活発に抜け替わる換毛期には、猫がなめとるだけでは追い付かない量の毛が抜けます。そのためグルーミングに任せておくと、部屋中に被毛が舞ってしまうこともあるでしょう。
また、猫の体に触れることで、ちょっとした異変に気付きやすくなります。定期的に丁寧なブラッシングを行うことが基本にはなりますが、状況に応じてシャンプーやトリミングをすることでも皮膚や被毛を清潔に保つというメリットもあるので、猫に無理のない範囲で行ってもよいでしょう。
シャンプーしたいのに嫌がるときは?
「いざ!」と覚悟を決めて自宅でシャンプーを始めても、猫が嫌がって暴れ、中断しなければならないことがあるでしょう。自宅でシャンプーすることが難しい場合は、トリミングサロンにお願いするのも一案です。
トリミングサロンというと犬をイメージする人が多いですが、室内飼いの猫が多くなった今では、猫のトリミングやシャンプーを行うお店も増えています。不安な場合は、獣医師に相談するのもおすすめです。
トリミングサロンを利用するメリット
トリミングやシャンプーを行ってくれる動物専門の美容師(トリマー)は、ペット全般に対する知識や経験を持ち、日頃から訓練しています。そんな専門家にお手入れをお願いすることで、皮膚の発疹や痛がる部位を発見したり、耳アカや目ヤニの異常を見つけてくれたり、飼い主さんが気付かない危険性を示してくれることもあるでしょう。
シャンプーは、どんな猫にも必ず必要ではありません。ただ、お手入れを通して気付ける異変もあるので、ご家庭やサロンを利用して上手にケアしていきましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『獣医師監修|猫のトリミングの必要性とは? 費用の目安や自宅で行う方法も』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。