愛猫と暮らす飼い主さんのなかには、「上手く抱っこができない」というお悩みを抱えている方も多いようです。そこで今回は、改めて知りたい“OK抱っこ”と“NG抱っこ”の方法をアニマル・ケアサロン院長の中桐由貴先生に教えていただきました。
まずは、しっかりタイミングをうかがって
愛猫を抱っこする際、愛猫が現在抱っこを受け入れやすい状態にあるかどうかを見極めることがとても大切です。なかでも抱っこをしやすいタイミングは、“暇そうにしているとき”。所在なげに部屋をウロウロと歩き回っているときや、リラックスしている状態で飼い主さんを見てきたときなどが抱っこに適しているようです。
こんな抱っこはNG!
愛猫が外を眺めているときや、毛づくろいなどをしているときに抱っこをするのはNG!何かに夢中になっているときは避けましょう。
抱っこは立ったままではなく腰を下ろして
愛猫を抱っこする前に、そばに腰を下ろしてスキンシップを取りましょう。抱っこする際は、愛猫も飼い主さんもリラックスできていることが大切なのです。深呼吸をしてから、ゆっくりとスキンシップをして愛猫がリラックスできるように促しましょう。
こんな抱っこはNG!
猫は上から覆いかぶさられることに不安を抱いてしまうことが多くあります。そのため、立ったままいきなり抱っこをするのはNG!驚かせないことが大切です。
優しく声をかけてから抱っこしよう
愛猫と飼い主さんが互いに心地よい抱っこをするためには、「“優しい声かけ”が一番大切かも」と中桐先生。「抱っこしていい?」と優しく声をかけてあげることで、愛猫にもしっかり思いが伝わるのだそうです。愛猫がまんざらでもなさそうな様子を見せたら、抱っこOKのサイン!
こんな抱っこはNG!
無言で抱っこをするのはNG。さらに、声かけをしてもそっぽを向いたりその場から立ち去ったりする場合は、そのタイミングでの抱っこは見送ったほうがよさそうです。深追いするのは控えましょう。
両手抱っこで安心させて
愛猫を抱っこする際は、両手を使って持ち上げましょう。愛猫の両脇から、親指と人差し指で肩甲骨を、薬指と小指で前足の付け根をはさむように持ち上げます。もしくは、お腹側から前足の付け根に一方の手を添え、首の後ろをつまんで持ち上げてもOKです!
こんな抱っこはNG!
胸まわりを掴んで持ち上げるのはNG!このやり方は、両手で胸を圧迫してしまうので控えましょう。
コミュニケーションを取りながら、ゆっくりと
声かけによるコミュニケーションは、愛猫との信頼関係を築く上でとても大切。優しい口調や雰囲気作りを心がけて、心地よい抱っこをしていきましょう。
お話を伺った先生/中桐由貴先生(アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事)
参考/「ねこのきもち」2019年10月号『“できない”も“できてるつもり”ももう、大丈夫。パーフェクト抱っこできるようになりたい!』
文/一戸よしの
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。