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黒・白・グレー。猫の毛色によって性格が違うとされる背景は

黒猫、白猫、グレー猫と単一カラーが美しい猫たち。単一カラーは自然界では目立ちやすいものですが、性格の傾向に違いはあるのでしょうか? 今回は通説と、『ねこのきもち』の読者(愛猫781匹)におこなったアンケート調査の結果をもとに、実際に飼い主さんが感じた性格について、それぞれのカラーの歴史的背景などをまじえて解説します。

黒猫はビビりが多い?

黒猫のメイちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
全身真っ黒な毛柄の黒猫は、色素量が多いため、目の色も黄色や銅色、黄緑色など濃くなる傾向にあります。
性格は穏やかで友好的だというのが通説ですが、飼い主さんからみるとビビりな猫が多いよう。自然界では単色の黒は目立ってしまうため、警戒心が強い傾向にあるのかもしれません。
また、真っ黒という見た目は、飼い主さんにクールな印象を与えるため、その影響とも考えられます。

白猫はマイペースに見られがち…

白猫のピッピちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
真っ白な姿が美しい白猫。この白い毛色をつくる遺伝子があると、どんな毛柄の遺伝子を持っていても白一色になります。
白一色は自然界でも目立つため、注意深い性格が多いといわれていますが、飼い主さんからみるとマイペースや穏やかなど、静的な性格の傾向が強いようです。キジトラなど家猫の祖先の柄と比べても野生的でないのは、比較的新しい柄ゆえかもしれません。

また、遺伝的に視力と聴力が弱いこともあるため、反応が鈍い=マイペースと思われやすいのかも。

グレー猫は二面性がある性格が多いそう

グレー猫のグレちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
黒の遺伝子に、毛色を薄くする遺伝子が働くことで生まれるグレー猫。模様のない青みがかったグレーのため、遺伝学的にはブルーと表現されることもあります。
グレーが現れる猫の多くは純血種のため、人と暮らしやすいように交配された性格を継いでおり、人なつっこい性格の猫が多いようです。

一方で怖がりな傾向も強く、これはロシアンブルーなどのグレーの猫種に多い性格。グレーのミックスも多くがこういった猫種の血を引いているため、似た性格が出やすい傾向にあります。
同じ単一カラーでも、誕生した経緯などが異なるためか、性格の傾向にも違いがみらるようです。もちろん個体差はあるため、愛猫があてはまらないこともあるでしょう。それぞれの性格にあわせて、これからもいい関係を築いていってくださいね。
参考/「ねこのきもち」2017年11月号『読者の愛猫781匹から見えてきた! 毛柄×性格相関データFile』(監修:猫専門病院「Tokyo Cat Specialists」代表 国際猫学会ISFM所属 山本宗伸先生)
文/田山郁
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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