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夏に増える家で飼う猫の事故「脱走」と「脱水」 見落としがちなポイントは 

猫の夏のお留守番で多いトラブルが、熱中症や閉め忘れた窓からの脱走、そして水をあまり飲んでくれないことによる脱水です。そこで今回は、夏のお留守番時に心がけたい猫の脱走・脱水対策について、獣医師の菊池亜都子先生に教えていただきました。

窓を開ける機会が多い夏は猫の「脱走」に注意!

窓辺でくつろぐグレーのMix猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
夏は外気を取り込もうと窓を開けることが多く、外出の際に閉め忘れて、うっかり猫が脱走してしまうことが考えられます。野外は室内よりも暑いので、猫の脱走は絶対に防ぎましょう。

猫をお留守番させる際はすべての窓を閉め、エアコンをかけておくのが基本です。猫は網戸のちょっとした穴もこじ開けて外に出てしまうこともあり、危険です。やむを得ず窓を網戸の状態にする場合は、その部屋に猫が入れないようにしておきましょう。

場所によってはカーテンを開けても

1階だと窓の外にノラ猫が現れ、猫が怖がったり興奮したりするおそれがあります。防犯上、窓だけでなくカーテンも閉めておきましょう。

ただ、閉め切ってしまうと、寒くなり過ぎたり刺激が少なくなったりすることもあるので、2階などノラ猫が現れる心配がない場所なら、少しだけカーテンを開けておいてもいいでしょう。

お留守番中もたっぷり水分補給できる工夫をしよう

水の容器に手を入れる茶トラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
夏のお留守番で「熱中症」「脱走」とともに危険なのが、「脱水」です。水分が損なわれると健康を保つのが難しくなります。お留守番中は、猫が水を飲みやすくなる環境を整えておきましょう。

日当たりのいい場所に置くのは避ける

夏の日差しは強いので、日当たりのいい場所に水飲み容器を置くと、水が温まってお湯になってしまいます。猫が水を飲みたがらなくおそれもあるので、水飲み容器は、できるだけ窓から離れたひんやりとした場所に置くようにしてください。

気軽に飲めるよう水の容器は家のあちこちに置く

猫が飲みたいと思ったときに水を飲むことができるよう、水飲み容器は家のあちこちに置いて出かけるようにしましょう。特に猫がよく通るルートに置いておくと、猫も気軽に飲めるのでおすすめです。

猫の飲み方の好みに合わせて置く

猫の水の飲み方の好みはさまざまです。ふだんから猫の好みの飲み方を観察しておき、それに合った水の置き方をしましょう。

夏のお留守番は猫が安全・快適に過ごせる環境づくりが大切

床に寝転がるキジトラ猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
夏のお留守番は、愛猫のふだんの様子や好みを把握し、それに合わせた暑さ対策や環境づくりをすることが大切です。上記の内容を参考に、脱走・脱水対策をしっかり行って、愛猫の健康と安全を守りましょう。
お話を伺った先生/菊池亜都子先生(獣医師)
参考/「ねこのきもち」2018年8月号『愛猫のパーフェクトサマーを叶えよう ありがちトラブルを回避!対策で守る 失敗しないお留守番』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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