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抱っこしてみたら…口が臭い! 気になる猫の口臭はニオイのタイプで病気がわかる

愛猫の口のニオイが気になったことはありませんか?実は猫の口臭にはさまざまな要因が考えられ、それによって感じるニオイも異なります。今回は猫の口臭の種類と原因について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生にお話を伺いました。

生ごみの腐ったようなニオイは「歯周病」

キャットタワーの上の猫
kaorinne/gettyimages
口臭の原因として、歯周病があげられます。歯周病は歯ぐきや骨が炎症を起こし、周辺の歯肉が腫れたり膿んだりする病気で、口からは生ごみの腐ったような異臭がします。
症状としては、猫の歯が黄ばんでいたり、歯ぐきが赤く腫れて炎症を起こしていたりします。このような歯周病が進行していくと、ドライフードなどの硬いものが食べにくくなる、よだれの量が増えるなどの症状もあらわれます。

生臭い異臭は「口内炎」

口を舐める三毛猫
Nils Jacobi/gettyimages
口内炎がある場合も生臭いような異臭を放ちます。
猫の口内には虫歯の原因であるミュータンス菌がいないため虫歯のリスクはほとんどないものの、一方で歯石はできやすく、ウイルスや口内細菌、本人の免疫など様々な要因で歯ぐきや口の中に口内炎を発症してしまうことが。
頬の内側や喉元や歯ぐきの周辺などが赤くただれ、痛みを伴うため、普段より食欲がなくなったり、元気がなくなったりします。

便やおなら・納豆のようなニオイは「胃炎・食道炎」

ソファの上の猫
kaorinne/gettyimages
便やおなら・納豆のようなニオイがする場合は、水素ガスやメタンガスなどが口臭のもととなる、胃炎や食道炎が考えられます。胃腸や食道に炎症が起こり、嘔吐や下痢などの症状があらわれているときに、このようなニオイを感じるでしょう。

二日酔いになったときと同じようなニオイは「糖尿病」

くつろいでいる猫
Sergey Dementyev/gettyimages
糖尿病は膵臓の機能が低下することで血糖値を正常に保つインスリンの分泌が減少し、血糖値が高いままの状態になる病気。食欲の低下や多飲・多尿の症状があらわれます。この病気が原因の口臭は、人が二日酔いになったときと同じようなニオイ、もしくは柿の腐ったようなニオイがします。

尿毒症性口臭という独特の口臭「腎不全」

ソファに横たわって微笑んでいるベンガル
Anna Derzhina/gettyimages
腎不全になると、ぐったりとして元気がなくなり、脱水などの尿毒症症状や下痢、嘔吐といった症状があらわれます。
アンモニア臭のような不快なニオイがするほか、尿毒症性口臭という独特の口臭を発することも。

病気以外で考えられる原因は?

舌を出している猫
ramustagram/gettyimages
病気以外で考えられる原因としては、人の食べ物を食べたり、歯みがきをせず口の中が汚れたままになっていたりといったことが考えられるでしょう。人の食べ物は味が濃くてニオイのきついものもあるため、猫が口にすれば当然口臭の要因に。また、歯みがきせずに歯垢を放置しておくと、それがニオイのもとになります。
病気以外が原因の猫の口臭は、歯みがきなどのケアで改善できることもあります。
7才以上の高齢猫になると病気にかかりやすくなり、口臭の原因となる腎不全や糖尿病、口腔内疾患のリスクが高まりますのでより気をつける必要があります。
いずれにせよ猫の口臭が気になる場合は、たかが口臭と放置せずに、原因の特定のためにも気軽に獣医師に相談してみるのがおすすめですよ。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫の口臭がする原因と対策、おすすめのケア商品を紹介』
文/田山郁
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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