猫と暮らす
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未熟さや衰えも原因に!猫が噛んだり、引っかいたりする理由 飼い主を攻撃したいわけじゃなかった
飼い主さんが不快に感じる猫の行動に、甘噛みと引っかきがあります。猫が飼い主さんを攻撃する理由は年代によって違うといいますが、どんな気持ちやストレスがこの行為につながるのでしょうか? 子猫、成猫、シニア猫それぞれの理由をねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に教えてもらいました。
子猫が噛む・引っかく理由
子猫が飼い主さんを攻撃する理由は、次の2つが考えられます。
《子猫の理由 1:退屈だから》
子猫は退屈で遊びたくなると、飼い主さんの手足を甘噛みすることがあります。そのため、1回5分でもいいので、1日に何度か飼い主さんから遊びに誘い、猫を退屈させないようにしましょう。
子猫は退屈で遊びたくなると、飼い主さんの手足を甘噛みすることがあります。そのため、1回5分でもいいので、1日に何度か飼い主さんから遊びに誘い、猫を退屈させないようにしましょう。
《子猫の理由 2:遊びで狩猟本能が刺激されたから》
い猫にとって、遊びは狩りのようなもの。とくに子猫はおもちゃと手の分別が付きにくいため、狩猟本能が刺激されて興奮し過ぎると、攻撃に発展しやすいです。
い猫にとって、遊びは狩りのようなもの。とくに子猫はおもちゃと手の分別が付きにくいため、狩猟本能が刺激されて興奮し過ぎると、攻撃に発展しやすいです。
《子猫の理由 3:触られている場所が好きじゃないから》
犬の場合だと普通に触る場所も、皮膚の感覚が敏感な猫の場合、足先や手先以外にも背中やお腹など触られるのが好きじゃないことがあります。
犬の場合だと普通に触る場所も、皮膚の感覚が敏感な猫の場合、足先や手先以外にも背中やお腹など触られるのが好きじゃないことがあります。
成猫が噛む・引っかく理由
成猫になると、成熟とともに経験から学んで攻撃することがあります。
《成猫の理由 1:自分だけで過ごしたいから》
猫が高い場所にいるときは、自分だけで過ごしたいからその場所を選んだ可能性が。そんなときにかまわれてしまうと、警戒心の強い成猫は攻撃的になりがちです。
猫が高い場所にいるときは、自分だけで過ごしたいからその場所を選んだ可能性が。そんなときにかまわれてしまうと、警戒心の強い成猫は攻撃的になりがちです。
《成猫の理由 2:朝になってお腹が空いたから》
成猫で朝になると噛んで起こしにくる場合は、空腹を訴えている可能性が高いでしょう。寝る直前に食事を与えると根本的な解決につながるかもしれませんが、1日のフード量は増やさないように調整しましょう。
成猫で朝になると噛んで起こしにくる場合は、空腹を訴えている可能性が高いでしょう。寝る直前に食事を与えると根本的な解決につながるかもしれませんが、1日のフード量は増やさないように調整しましょう。
《成猫の理由 3:性成熟して興奮したから》
長時間履いて汗をかいた靴下のニオイは、猫が分泌するフェロモンのニオイに似ています。そのため性成熟した猫は、興奮して噛むことがあるでしょう。
長時間履いて汗をかいた靴下のニオイは、猫が分泌するフェロモンのニオイに似ています。そのため性成熟した猫は、興奮して噛むことがあるでしょう。
《成猫の理由 4:嫌な経験があるから》
成猫になると、過去の経験から「キャリーケース=動物病院」などのように記憶するため、攻撃して抵抗しがちです。この理由で噛まれる場合は、キャリーケースのなかでおやつを与えたり、ふだんから部屋に置いて猫の暮らしの一部になるようにしたりして、猫が自らキャリーケースに入ってくれるような工夫が必要です。
成猫になると、過去の経験から「キャリーケース=動物病院」などのように記憶するため、攻撃して抵抗しがちです。この理由で噛まれる場合は、キャリーケースのなかでおやつを与えたり、ふだんから部屋に置いて猫の暮らしの一部になるようにしたりして、猫が自らキャリーケースに入ってくれるような工夫が必要です。
シニア猫が噛む・引っかく理由は、痛みやストレスから
これまで噛む・引っかくといった問題のなかった猫が、シニアになって急に問題を起こすことも。
今まで平気だったシーンで攻撃してくるようになった場合は、関節痛など体の痛みを感じているのかもしれません。また、加齢と共に投薬などのケアが増えるため、ストレスから攻撃するようになる場合もあるでしょう。
どちらのケースも、動物病院で診てもらうのが一番です。
今まで平気だったシーンで攻撃してくるようになった場合は、関節痛など体の痛みを感じているのかもしれません。また、加齢と共に投薬などのケアが増えるため、ストレスから攻撃するようになる場合もあるでしょう。
どちらのケースも、動物病院で診てもらうのが一番です。
猫の基本的な性質は変わりませんが、未熟さや加齢によって、攻撃の原因になる事柄が増えてくるようです。理由によってやめさせ方が違うので、猫に攻撃されたときはどういう気持ちが当てはまりそうか、愛猫の様子をよく観察してみましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
参考/「ねこのきもち」2021年3月号『ねこのきもち獣医師相談室がジャッジします!子猫&成猫 みんなの噛む・引っかく対策』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2021年3月号『ねこのきもち獣医師相談室がジャッジします!子猫&成猫 みんなの噛む・引っかく対策』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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