猫と暮らす
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猫を飼う家に「キャットタワー」は必要? 設置するメリットや意外な注意点
今回は、キャットタワーのメリットや使う場合の注意点などを、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に伺いました。
キャットタワーを設置する4つのメリット
猫は野性時代、獲物を探したり敵から身を隠したりするために、樹木などの上り下りをして暮らしていました。猫はこの上下運動を好む動物なので、キャットタワーで十分に運動ができると、ストレス解消につながります。
多くのキャットタワーでは、タワー上で爪とぎができるよう、柱に麻縄が巻かれています。伸びをしながら高い位置で爪とぎができるため、キャットタワーでの爪とぎがお気に入りの猫も多いようです。
上下運動を好む猫は、カーテンによじ登って布をボロボロにしたり、棚に飛び乗ってものを落としたりなど、高い位置でのいたずらを起こしがち。キャットタワーがあれば上下運動をしたい欲求が解消されるので、前述のいたずら行為が改善できるかもしれません。
猫は、周囲が見渡せるなどの理由から、高い場所を好みます。キャットタワーがあれば、猫のリラックススペースを増やすことが可能です。
適切な高さのタワーを選ぶ
太り気味の猫:運動不足解消になります。
活発な若い猫:運動量の確保や、ストレス解消になります。
多頭飼育している若い猫:複数の猫の遊び場として使用できます。
子猫:ジャンプ力が未熟なので、ハイタワーだと落下の心配があります。
高齢の猫や足腰の弱い猫:高いタワーの上り下りは負担になりますし、落下の心配もあります。
愛猫に合った場所に置く
日向ぼっこが好きな猫は窓辺に、家族が好きな猫は家族が集まる部屋に、マイペースな猫は静かな部屋に、などです。
安全対策を万全に!
上下運動が基本のキャットタワーですが、飛び降りる以外にも横移動しながら降りられるようにしておくと、安全に使用できます。背の低い家具などを、キャットタワーに近づけておきましょう。
飛び降りたときの衝撃を考慮し、床にマットやボードを敷いておくのもおすすめです。
ストーブやガラス製品など、飛び降りた際にぶつかると危険なものは、キャットタワーから遠ざけておきましょう。
棚板が木材などのつるつるした素材だと、飛び乗ったときに滑る危険性があります。滑り止め用のカーペットやシートなどを貼ると安全です。
天井突っ張りタイプのキャットタワーは、天井に接する部分が大きいものや、複数の柱で支えるものなど、固定力の強い製品を選ぶことが大切です。
参考/「ねこのきもち」特別編集『改訂版 はじめて子猫がウチに来たら すぐ役立つ育て方BOOK 子ねこのきもち』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※タワーを設置する際は、倒れても問題のない場所に設置してください。天井に突っ張るハイタワーは、あらかじめ設置できるかメーカーやお店で確認しておきましょう。
※小さなお子様(未就学児)のいるご家庭では転倒のおそれがありますので、「キャットタワー」をご使用の際は十分ご注意ください。
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