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猫の治療費が高額になりがちな病気は 健康であってほしいと願うから知っておきたいこと

愛猫にはいつまでも元気でいてほしいものですが、病気などになってしまうこともあります。病気になると心配なのが、治療にかかる費用です。今回は治療費が高額になりやすい猫の病気について、動物病院院長の小林清佳先生に教えていただきました。

愛猫の治療費はネックになる?

撫でられる猫
rai/gettyimages
「ねこのきもち」の調査で、262人に「愛猫の治療において、費用がネックとなって悩んだことはありますか?」とアンケートをとったところ、38.2%の人が「ある」、61.8%の人が「ない」と回答しました。大切な愛猫の健康は誰しも守りたいところですが、治療費について悩んだことがある方もそれなりにいることもわかりました。

治療内容によって高額になる費用

ソファの上の猫
kaorinne/gettyimages
近年動物医療が大きく進歩し、さまざまな治療の選択肢が増えています。治療のリスクや費用のことなど、愛猫の闘病にあたり、飼い主さんが葛藤することも多いでしょう。
理由の1つである費用についてですが、手術や入院が必要な場合は、1回でも高額になることもあり、長く付き合わなければならない慢性疾患の場合は、長期にわたり費用がかかることもあります。また、専門技術が必要な手術の場合は、とくに高額になる傾向にあるようです。選択を迫られる日に備え、お金のことも考えておきましょう。

治療費が高額になりやすい猫の病気

ラグの上で日光浴をする猫
ramustagram/gettyimages
《腫瘍(がん)》
薬の種類や期間によって異なりますが、高額な抗がん剤治療を長く続けると費用が高くなります。また、がんを切除する場合、部位によっては高額になることもあります。

《慢性腎臓病》
治療期間が長いことから費用がかかります。慢性腎臓病の場合、薬の価格がやや高めで、病状によって療法食や皮下輸液などが加わることで費用が大きくなることも。

《慢性皮膚炎》
若い頃から発症しやすく、生涯にわたって付き合うことになる病気です。長期的な治療で使われることのある免疫抑制剤(めんえきよくせいざい)は一般的に高額なため、費用負担が大きくなりやすいでしょう。

《糖尿病》
血糖コントロールにインスリン治療が必要になる場合、インスリンや注射器などを毎日用意し、それが生涯にわたって必要になるケースが多いです。

《肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)》
薬はそれほど高額ではありませんが、動脈血栓塞栓症(どうみゃくけっせんそくせんしょう)などと合併した場合、治療の選択によっては費用がかかります。また、手術が必要な場合、開腹手術となるため、かなり高額に。
いつでも愛猫が最善の治療を受けられるよう、治療費用についてもしっかりと考えていきたいですね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2022年8月号『治療や費用のリアルを知ってほしいから 私と愛猫の闘病エピソード』
文/山村晴美
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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