猫と暮らす
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いずれそのときがくる愛猫の「看取り」 飼い主さんが語った体験談
【調査】愛猫を看取った経験がある?
【体験談】愛猫の看取りについて
- 「4匹看とりました。病気が2匹、老衰が2匹です」
- 「今まで亡くなった4匹中2匹を腕の中で見送った。もう危ないとわかったので、抱きながら『可愛いね。大好きだよ。今までありがとうね』とたくさん撫でて、最後の一息の時まで抱いていた」
- 「20年以上飼っていた猫が亡くなった時は、少しずつ年相応の行動をするようになり、そういう時期がきたのかなと思いつつも、やはり胸が張り裂ける思いがしました。私を置いて行かないでと、泣きました」
- 「腎不全で寝ずの看病が続きましたが、精一杯頑張ってくれました。亡くなる前日から立つこともできなくなり、最期を迎える数時間前には、家族一人一人の顔をしっかり見て、振り絞るような声でニャーと鳴いてくれ、まるで『ありがとう』と言ってくれているようでした。3日ほど徹夜の看病が続き、一瞬ウトウトしてしまった時に息を引き取り、なぜあの時寝てしまったんだと、いまだに後悔が止みません。たくさんの思い出をくれた愛猫に感謝の気持ちをいっぱい伝えて、お別れしました」
- 「体重の減少から体調不良に気づき病院へ。しばらく通院していましたが、食欲が落ち、トイレの失敗が目立つようになりました。昼間は仕事で不在の為、自宅カメラで様子を見ていましたが、昼以降動いた様子がなく、いつもより早めに帰宅。昼に移動したと思われるベッドで横になっていました。お水を飲ませたり、撫でたりしていましたが、最後は仰け反るように鳴いて(声は出てない)、亡くなりました。帰ってくるまで、待っててくれたんだろうと思っています」
- 「熊本地震でのショック死です。人口呼吸や心臓マッサージをしたり。とにかくツラい経験でした」
- 「猫は体調が悪いのを隠すと言うけど、昨日まで普通だったのに、夜に急に激しく何度も嘔吐…。急いで夜間診療をしてくれる病院に連れて行き検査をすると、末期の心臓病だと…。それから毎日病院に通い、溜まった水を抜いたり、点滴をしたり、できる限りのことをしたけど、1週間で虹の橋を渡ってしまいました。もっと早く気づいてあげられなかったか、もっと他にやってあげられることはなかったか、悩んで苦しんだけど、今は1週間一緒に頑張れたこと、看病しながら少しずつ愛猫の死を受け入れる覚悟ができたこと、愛猫に対して感謝の気持ちでいっぱいです」
- 「フードを全く食べなくなり、1カ月近く水だけで、もう近いかなと覚悟していました。その日の夜中、いつも寝ているだけでしたが、急にフラフラと立ち上がり私のベッドに行きたかったようですが、もう体力が残っていないのがわかるようで、すぐにガクッとよろけて2、3歩歩いて、ドーンと倒れ、足をグーッと伸ばして、しばらく鳴き声も聞かなかったのに、最期に2、3回鳴いてお別れの言葉のように聞こえました。そして、静かに呼吸が止まり天国に旅立ちました」
- 「一昨年、6才の猫がリンパ腫で亡くなりました。急に痩せたので入院させたのですが、家に帰りたくて病院で大暴れ。毎日通院するからと、連れ帰りました。その2日後、私の腕の中で亡くなりました」
- 「わが家は代々猫さんがいるので、皆ほぼ老衰で眠るように高齢で亡くなってます」
- 「19才8カ月。高齢ではあったけど、お別れの前日まで自力でトイレに行き(段差の介助はしました)、ほんの少しだけどごはんも食べ、お水も飲んでました。当日は、朝から身を隠す場所を探してヨロヨロしていましたが、だんだんと力も入らなくなり、家族に見守られる中、大きく息を吸って吐いた後、そのまま虹の橋を渡りました」
- 「食事や水分がとれなくなってから1か月、経口補水液などを与えて介助しながら、家族のいる中息を引き取った」
- 「愛猫と一緒に過ごせた事に感謝しながらそばにいた」
【獣医師解説】愛猫の看取りについて、飼い主さんに伝えたいこと
「看取ることまでを想定し、愛猫をお迎えする方は少ない気がします。
飼い主さんが『いつか大好きな愛猫を見送る日がくる』と覚悟をすることは、視点を変えてみれば、『その日までに愛猫に対してできること』の追究なのではないかと思います。それはきっととてもシンプルで、愛猫を心の底から愛してあげること、そして安心で安全な毎日を送れるように細心の注意を払うことなのではないでしょうか。
一緒にいられる毎日が宝物なのだと感じながら、飼い主としてすべきことを全うすることで、後悔の少ない看取りができるのではないかと考えます。
とはいえ、愛猫の突然の病気や別れは、飼い主さんにとって受け入れがたいものかと思います。猫たちには、飼い主さんの心の機微が伝わっているのではないかなと、私は感じています。なので、できる限り穏やかに、優しく寄り添えたらよいのではないかと思います。
最期のその瞬間まで、ご家族の声、姿を感じているといわれているので、愛猫にたくさんたくさん、感謝と愛情を伝えてあげてほしいです」
(監修:ねこのきもち獣医師相談室獣医師・丸山知美先生)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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