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そもそも猫って爪切りが必要?【獣医師が答える 猫の爪切りFAQ】

「猫に爪切りって必要?」「どこまで切っていいの?」など、猫の爪切りにさまざまな疑問をもつ飼い主さんも多いのではないでしょうか。そこで今回は、猫の爪切りに関するよくある質問について、 ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

そもそも、猫に爪切りって必要なの?

MIXキジトラのこまめちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんが爪切りをしなくても、猫は日頃から自分で爪の手入れをし、適度な長さを保っています。しかし、高齢になるとあまり手入れをしなくなり、巻き爪や肉球に爪が刺さるなどのトラブルにつながることがあります。また、猫が爪をどこかにひっかけてしまうと、無理やり引っ張って取ろうとするため、ケガをすることもあります。
このようなことから、子猫のうちから爪切りをして、慣らしておくのがよいと考えられています。

獣医師が答える Q&A 「飼い方」(ねこのきもち WEB MAGAZINE)

愛猫の「爪切りが苦手」を克服するには?

ミヌエットのシャルルくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫が苦手なお手入れを押さえつけてやるのは禁物です。爪切りなどの苦手なお手入れを克服するには、直後におやつやフードなどのごほうびを与えることで、イメージアップを図りましょう。「お手入れ→ごほうびタイム」のようにふたつを結び付けて覚えさせれば、苦手意識が軽減されます。また、おやつを与えながら爪切りを行うのも手です。

一度に全部やろうとせずに、1回に少しずつ(例えば今日は右前足だけなど)やってガマンの時間を短くすることもおすすめです。

爪を切るとき、どこまで切ればいいの?

スコティッシュフォールドのめめちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
飼い主さんが猫の爪を切るときは、安全のため先端から2~3mmのところを目安にするとよいでしょう。猫の爪のピンク色の部分は血管が通っていて、ここを切ってしまうと出血しますので注意が必要です。ちなみに、動物病院では血管の少し手前でカットしています。

深爪して血が出たときの処置は?

MIXサバトラのきなこちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫の爪を切りすぎて出血した場合は、慌てずに清潔なガーゼなどで出血部位を2〜3分間しっかり押さえましょう。出てくる血を拭き取るように出血部位をこするのはNGです。また、ペットショップなどで販売されている専用の止血剤をあらかじめ用意しておき、いざというときに使用するのもいいでしょう。止血剤の粉を指先などに多めに取り、深爪した断面に押しつけて使用します。それでも出血が止まらない場合は、出血部位を圧迫し、そのままの状態で動物病院を受診してください。

獣医師が答える Q&A 「飼い方」(ねこのきもち WEB MAGAZINE)

愛猫を思わぬケガから守るためにも、爪切りは早いうちから慣らしておきたいもの。ごほうびを上手に使って、苦手意識を克服していきましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/「ねこのきもち」2022年5月号『スペシャリストが出題。知るほど愛猫を大切にできる!「ねこ検」やってみよう!』
    ねこのきもちWEB MAGAZINE『獣医師が答えるQ&A』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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