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猫の鳴き声が表す気持ちは? すりすりしながら鳴くときは

人と生活するなかで、飼い主さんに気持ちを伝えてコミュニケーションするようになった猫たち。伝えたい要望は、鳴き声と行動で表現してくれています。ふだん猫がするしぐさを例に、猫が伝えたい気持ちを動物看護師の小野寺温先生に教えていただきました。

ドアをカリカリしながら低めの声で何度も鳴く

ドアの前に立つはるちゃん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫がドアをカリカリしながら、「ニャオ~ン」とやや低めの声で鳴いていたら、ドアが開いていないことに不安を感じているのでしょう。「どうしてもドアを開けてほしいな」という気持ちで、気付いてもらうためにドアをカリカリして必死にお願いしています。

不安な気持ちは安心させて!

猫が不安を訴えている場合は、気付いた時点でドアを開けて安心させてあげましょう。この状況が習慣化し、その後も「アオ~ン」と低く鳴き続ける場合は、特定の相手に激しく依存する「分離不安」の可能性も。疑わしい場合は、専門医に相談してください。

飼い主さんの帰宅後に鳴きながらスリスリする

見上げるまめ太郎くん(シンガプーラ)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
帰宅後に「ニャ~」と高めの声で鳴いて体をこすり付けてくる場合は、「おかえり!ぼくの飼い主さん」といっているのでしょう。これは親しい猫同士が行う挨拶のようなもの。高い声で鳴いて、自分の臭腺から出るニオイを付けることで、「飼い主さんは自分のもの」と主張して安心したいのでしょう。

いつものニオイで落ち着かせて!

猫が「おかえり」と挨拶しに来た場合でも、すぐに撫でたりするのは感染症が心配です。まずは「ただいま」と優しく挨拶して、スリスリの前に手洗いと着替えをしましょう。
飼い主さんが部屋着になり、いつものニオイに戻れば猫も落ち着くでしょう。

ありがち!気持ちの勘違い

鳴くレオくん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ドアをカリカリするのは、すべて「不安」な気持ちから?

猫がドアをカリカリしながら、低めの声で鳴くのは「不安」な気持ちからですが、同じ状況で「ニャ~ン」と高めの声で鳴くこともあります。その場合は、不安な気持ちを飼い主さんに伝えているのではなく、「お願い、ドアを開けて。甘えているよ♡」と伝えているのでしょう。

帰宅後のスリスリには「寂しい」気持ちが込められている?

帰宅後、猫に鳴きながらスリスリされると、「寂しかったじゃないか~」と訴えているように思ってしまうかもしれません。しかし、猫にはこのような「寂しい」という感情はないといわれています。
気持ちによって声の高さや振る舞いが変わる猫たち。「鳴き声×行動」から気持ちを読み取って、要求にあった対応をしてあげましょう。
お話を伺った先生/小野寺温先生(帝京科学大学講師 動物看護師)
参考/「ねこのきもち」2022年3月号『解けば“コミュ力”アップ! 鳴き声×動作から読む 猫語クイズ』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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