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「猫ニキビ」ができる原因は 飼い主ができる予防とお手入れ方法

猫のあご下あたりに、黒いブツブツしたものを見たことはありませんか? じつはそれ「猫ニキビ」と呼ばれるもの。放っておくと重症化することもあるため、見つけたら早めの対処が必要です。今回は、猫ニキビの特徴や原因、お手入れ方法について解説します。

猫ニキビって何?

猫をかわいがって
rai/gettyimages
猫ニキビとは、おもに猫のあごの下側にできる、黒いブツブツや黒ずみのことです。

基本的に猫は、毛づくろいをすることで汚れなどが皮膚にたまらないようにしています。しかし、口まわり、とくにあご下あたりは自分でお手入れすることが難しく、知らないうちに汚れがたまって、ニキビなどの皮膚炎を起こしやすいといわれています。

猫ニキビができたときに見られる症状は?

猫ニキビは、軽症であれば痛みやかゆみなどはありませんが、重症化するとあごの下が脱毛したり、赤くなってただれたりするおそれがあります。

猫の毛色によっては発見がしにくいため、猫ニキビができていないか、ときどきあごの下を触ってチェックしてあげましょう。

猫ニキビができる原因

眠い灰色のふわふわの猫で、緑色の目が屋内のソファに横たわっています。ソファで休んでいる疲れたかわいい毛皮のペット。動物のテーマ。クローズアップ、ローアングルビュー
Sergey Dementyev/gettyimages

食事環境の衛生面が悪い

フードボウルや水飲み容器の中で雑菌が繁殖し、食事のときに猫の皮膚につくことで、猫ニキビを引き起こすことがあります。猫の食事後はフードボウルや水の容器を洗い、清潔に保つようにしてください。

環境変化によるストレス

引っ越しなど、猫の暮らす環境に変化が起きたストレスが原因で、ホルモンバランスを崩したり、免疫力が低下したりすることで猫ニキビを発症することがあります。

ケガや去勢・避妊手術、出産をしたときなども猫のホルモンバランスが崩れやすいため、注意が必要です。

ニキビダニの炎症

ごくまれにですが、「ニキビダニ」と呼ばれる寄生虫が炎症を起こして、猫ニキビを発症することがあります。猫の皮膚にニキビダニが見つかった場合は、動物病院を早めに受診して駆除してもらいましょう。

そのほか、フードや食器素材によるアレルギーが原因で、猫ニキビができることもあります。

猫ニキビの予防・お手入れ方法

おもちゃのネズミで遊ぶ子猫
Socreative/gettyimages
猫ニキビを予防・悪化させないためには、猫ニキビができた患部や、猫が自分でお手入れできない場所を清潔に保つことが大切です。

家庭でできるお手入れ方法

38度くらいのぬるま湯に浸したタオルやコットンで、猫ニキビができている部分をやさしくふき取りましょう。強くこすったり、水分が多すぎたりすると、摩擦による傷や湿気で雑菌が繁殖してしまうため、水気をしっかり絞って、ゆっくりこすらないようにふいてあげてください。

汚れや症状がひどい場合は動物病院へ

ぬるま湯で汚れが落ちにくい場合は、猫に使っても大丈夫な消毒液でふいたり、猫用シャンプーで洗ったりするのが効果的です。

動物病院では、こういった猫用の消毒液やシャンプーのほかに、ぬり薬や内服薬なども処方してもらえるので、症状が軽いうちに、一度受診しておくとよいでしょう。

エリザベスカラーで保護するとより安心

炎症によるかゆみから、猫が患部をひっかいてしまうことがあります。猫ニキビの治療中は、エリザベスカラーをつけておくと安心です。
猫の生活環境や皮膚の状態を清潔に保つことが、猫ニキビを発症・悪化させないコツです。今回ご紹介したお手入れ方法などを参考に、愛猫の皮膚の健康を守ってあげましょう。
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】猫のあごの黒いポツポツは猫ニキビ!症状や原因、治療法は?』(監修:目黒アニマルメディカルセンター 隅田川動物病院 循環器担当 佐藤貴紀先生)
文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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